Paul McCartney / Good Evening New York City (2009)

ビートルズゆかりの新シェア・スタジアム(Citi Field)こけらおとしの
ライブを収録したCD&DVD。
このツアーでは日本に来てくれなかったので貴重です。

90年以降でも4作目のライブ盤ですが、
いつも通な曲を入れてくれるので見逃せません。

Paul_live_ny_2


今回の目玉は、初解禁された「Day Tripper」でしょうが、
やはり完コピしてもビートルズバージョンの「ロック感」は出せませんね。
今までやらなかったのは、ポールもそのあたりを感じていたからでは
ないかと思ってしまいます。

初めてCD化されたライブ版「A Day In The Life」ですが、
どうも「Give Peace A Chance」に繋げるのは解せません。

そのまま最後までやって欲しかったですね。ひょっとして、
最後のオーケストラの雰囲気が出せないからでしょうか?
(ポールのライブでは、ホーンや弦楽器を、最古参のツアーメンバー、
Paul 'Wix' Wickensがキーボードで代用しています。)

最新アルバム曲とファイアーマンの曲は、さすがに良い出来です。
特にファイアーマンの「Sing The Changes」が良かったです。

最近はなぜかずっとセットリストに入っている、
「Flaming pie」と「Calico Sky」ですが、
このあたりは自身のルーツへのこだわりでしょうか。


DVDを見て一番感動したのは、涙ぐみながら歌う「Here Today」。
80年以降、初めてジョンへの思いを歌った曲として「Tug Of War」に
収録された曲ですが、年々この曲の持つ意味が増しているように思えます。


ずっと追っかけている人なので、注文が多くなってしまいますが、
67歳にしてこのパフォーマンスは驚異的です。
「I'm Down」を元キーで歌えるなんてまさに鉄人ですね。

バンドも同じメンバーで固定されてずいぶん経つし、
今が一番いい状態なのかもしれません。
ウイングス以降のライブ盤の中で私は本作品が一番好きです。

次は小さめの箱で収録した、ウイングスとソロの曲だけのライブ盤を
お願いしたいです!

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Echo & The Bunnymen / The Fountain (2009)

再結成後5枚目のアルバム。(イアンが復活して)

一聴した感想は、1987年作「Echo & The Bunnymen」に
似たポップでポジティブな作品だということ。

バニーメンは、ドアーズ直系のネオサイケバンドというイメージが
ありますが、再結成後もそのイメージにとらわれすぎていたのかもしれません。

Foutain

(バニーメンのジャケットは大概センスが良いのですが、これは・・・?)

1987年の「Echo & The Bunnymen」も昔からのファンからは「ポップ過ぎ」と
いわれ評判が悪かったですが、結果的にアメリカで一番売れたアルバムでした。
(私はこのアルバムは大好きでいまでもよく聴きます)

このアルバムもポップ/コマーシャル過ぎという声が出そうですが、
この吹っ切れ方は正解と思いますね。

本質は全く変わっていないのだから問題無しでしょう。

この音を聴いて、コールドプレイやトラヴィスなどのギターバンドが
浮かぶかもしれませんが、彼らは間違いなくバニーメンの影響を
受けているので、これも問題無し!

私が買ったCDはOcean Rain Records盤(要するに自主レーベル盤)
だったので、メジャーからは出ないのかと心配しましたが、
ワーナーからもリリースされていました。(日本盤も出るようです)

このアルバムが売れて再ブレイクして欲しいですね。

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Devendra Banhart / What Will We Be (2009)

デヴェンドラ・バンハート2年ぶりのニューアルバム。

フリー・フォークのマニアの間だけで盛り上がっている人だと思っていたら、
知らない間に、人気女優と浮き名を流したり、オアシスのリミックスを
したりしてすっかりセレブになられたようで。


Devendra


そんな周りの環境がかわったせいか、1曲目から今までにはないカラーの曲が。

今回のアルバムの新展開は、ブラジルをはじめとする南米やアフリカ、
アジアの音楽のミクスチャー感。

元々、デヴァンドラはヴェネズエラ育ちで、色々な音楽要素を
持っていたのですが、一層複雑に混ざり合っています。

また、歌い方がマーク・ボランに似てきたこともあり、ロック感も損なわれて
いないことから従来のロックファンにもアピールすると思います。
(ツェッペリンぽい⑨みたいな曲もあるし)

曲調がポジティブで明るくなった分、サイケデリック度数は下がりましたが、
世界の音楽をデヴェンドラ・バンハートの中に放り込んでごちゃ混ぜにした
出てきた音楽は実に魅力的です。

色んな国の要素が入っているものの、そのジャンルの音を持ってきただけでは
この音にならないところがこの人の新しいところですね。

私としては、ティラノザウルス・レックスやドノヴァンに感じた奇妙に捻れた
ナチュラル・サイケも同じように感じてしまいます。

今後もデヴェンドラ・バンハートは要チェクアーティストですね。

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Mark Eitzel / Klamath (2009)

アメリカン・ミュージック・クラブのフロントマン、
マーク・アイツェルのニューアルバム。

96年の「60 Watt Silver Lining」にノックアウトされてから
ずっと追っかけています。

しかし、リリース情報が音楽雑誌や音楽系ウェブサイトで
まったく報道されていなく、彼のウェブサイトをたまたま見て、
慌てて購入した次第であります。

アメリカン・ミュージック・クラブのニューアルバムは、
Mergeから出ていたので、それなりにプッシュされていたのに、
マークのソロアルバムは、ほとんど宣伝なし。
レーベルも「Decor Records」という聞いたことの無いレーベルです。


Klamath

(タイトルのKlamathとはカリフォルニアに流れる河の名前だそうです)


しかし、このアルバムはとても良い!!!

この人の場合、フォークだロックだとジャンルに縛られることなく、
その深遠なヴォイスを思いのまま美しいメロディにのせてくれるだけで
良いような気がします。

このアルバムは、ジャケットが表しているような、
まさに「夜が明ける寸前の静寂」というイメージがぴったり。

ほとんどの曲は、アコースティック・ギターを中心にしたシンプルな
アレンジですが、アメリカン・ミュージック・クラブのメンバーも
参加したマークの歌を支えるイマジネイティブな演奏も素晴らしいです。

アメリカン・ミュージック・クラブおよびマーク・アイツェルの
過小評価はなんとかならないものですかね。

アメリカン・ミュージック・クラブの最新作もとても素晴らしかったのに・・・


心ある洋楽ファンの方ならきっとマーク・アイツェルのよさを
解っていただけると思います。

このアルバムの曲ではありませんが、You TubeにあったPVを貼っておきます。

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SPOOKY ELECTRIC Stratos MK.2 2nd Sessions

SPOOKY ELECTRICのレコーディングのため、滋賀県に行ってきました。
11月に入り、さすがに滋賀は寒いだろうと覚悟していったら、
ぽかぽか陽気。やはり温暖化は進んでおります。

先月のセッションで私のパートは、大体録り終えていたので、
今回の私の任務は主にディレクション。

SPOOKYの場合、外部プロデュースを立てないので、
メンバー全員がプロデューサーみたいなものなのですが、
自分のパート以外にも、どんどんアイディアを出し合います。

今回の録音においても、サックス、ギター、キーボードの音色や
フレーズにまで、様々なアイディアを出し、
トライ&エラーを繰り返しましたが、なんとか形にしてきました。

Charlie_blue

(ブルー初参加のダイナマイトSax、Charlieさん。長時間お疲れさまでした!)

Stratos Mk.1は1曲ごとにカラーの違うアルバムでしたが、
MK.2もさらに1とも違うテイストの曲が集まっており
またしてもジャンル分け不可能なサウンドになっております。

SPOOKY ELECTRICは我が道を進みます!

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Allen Toussaint / Motion (1978)

このアルバム、ずっと廃盤なんですよね。

CDには凄い値段がついています。


Motion

(私も、LPしか持っていません。)

最初聴いた時は、ファンキーさ押さえ気味の洗練されたサウンドが
当時の自分の趣味にフィットしなかったのですが、今だといい塩梅です。

プロデュースも他人にまかせているし、ワーナーから売れるレコードを
強要されたのでしょう。

レコーディング・メンバーも、ギターにラリー・カールトン、
ベースにチャック・レイニー、ドラムにジェフ・ポーカロ(TOTO)と
一流どころを起用していますが、あきらかにトゥーサン人脈ではない人たちです。

結果、AORよりのサウンドになっていますが、トゥーサン流AORも悪くありません。

今年、「Life, Love and Faith」と一緒に再発されると思っていたのに
スルーされてしまいました。
なにか発売できない版権的な理由でもあるのでしょうか?

ベスト盤にこのアルバムから6曲はいっているので、
そちらをおすすめしようと思いましたが、こちらも廃盤でした。

ワーナーさん、ワーナー期の3枚は紙ジャケ&リマスターで再発お願いします!


トゥーサン先生関連でもうひとつ。


Saint_of_neworleans


Saint Of New Orleans (V.A.)

アラン・トゥーサンが作曲&プロデュースした楽曲を集めたコンピレーション。

私はトゥーサン本人の曲を目当てに購入したのですが、
他のアーティストの曲も素晴らしいです。
これはありがたいアルバムですね。


01. EVERYTHING I DO GOHN BE FUNKY - ALLEN TOUSSAINT
02. GET LOW DOWN - CURLY MOORE
03. CAN'T LAST MUCH LONGER - BETTY HARRIS
04. HERE COME THE GIRLS - ERNIE K-DOE
05. GET OUT OF MY LIFE, WOMAN - ALLEN TOUSSAINT
06. SINNER GIRL - BENNY SPELLMAN
07. STAR REVUE - WARREN LEE
08. I DON'T NEED NO ONE - WILLIE & ALLEN
09. GOSSIP GOSSIP - DIAMOND JOE
10. SMOOTH OPERATOR - RAYMOND LEWIS
11. YOU GOT ME - LEE CALVIN
12. TEQUILA - ALLEN TOUSSAINT
13. I'M GONNA GIT YA - BETTY HARRIS
14. YOU CAN GIVE BUT YOU CAN'T TAKE - AARON NEVILLE
15. DON'T PITY ME - CURLY MOORE
16. WE THE PEOPLE - ALLEN TOUSSAINT

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Rickie Lee Jones / Balm In Gilead (2009)

70年代から活動している女性シンガーソングライターの中で
この人が一番現役バリバリなのではないでしょうか。

前作は、オルタナ感あふれる先鋭的なアルバムでしたが、
今回はルーツロックよりになったものの
時代に呼応したすばらしいアルバムになっています。

Balm_in_gilead
ゲストには、ビル・フリーゼル、ベン・ハーパー、
ヴィクトリア・ウイリアムス、ヴィク・チェスナット、アリソン・クラウス
とリッキー・リー・ジョーンズをリスペクトするわかってらっしゃる方々。
(わたしのブログにたびたび登場する、ジョン・ブライオンも参加しています!)

うまく配置されていて、絶妙のコラボを聴かせてくれます。
ビル・フリーゼルのギターにリッキー・リー・ジョーンズのコケティッシュな声が漂う、
スローソング「Eucalyptus Trail」なんて最高ですね。


全体的に落ち着いたアルバムなので、レコード会社は「大人の音楽」
として売ろうとしているようですが、ちょっと違和感がありますね。

これは、リッキー・リー・ジョーンズのキャリア30年をつぎ込んだ、
凄みあふれるロックアルバムですよ!

すべてにおいて高度でありながら、枯れずロックしているなんて尊敬します。

私にとってジム・オルークの「Visitor」と並ぶ、今年度重要作のひとつになりそうです。

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Matthew Sweet & Suzanna Hoffs / Under the Covers Vol.2.5

いつも拝見している方のブログでこの情報をゲット。
なんでも、日本盤のボーナストラック+さらに5曲が入った
デラックス版が海外サイトで売っていると。

とにかく、すぐ聴きたいので、ダウンロード版がないかと探していたら、
USアマゾンでダウンロード版を発見。
しかし、アメリカ以外の国では買えないことが判明。

i Tunes ストアを検索したらありました。
日本盤のボーナス+追加の5曲が入ったデラックス版が!

持っていない5曲だけを買おうと思ったら、
一番聴きたい「Marquee Moon」がアルバム販売のみに・・・
こんな商売のやり方はやめて欲しいですね(怒)!

しかたがないので、アルバム購入しましたが、全く初めてこのアルバムを
聴く人にとっては26曲1800円なのでお得といえます。

初出の5曲は以下です。

1. Marquee Moon (Television)
2. Baby Blue (Badfinger)
3. You Say You Don't Love Me (Buzzcocks)
4. Melissa (Allman Brothers Band)
5. A Song For You (Gram Parsons)

「Marquee Moon」はマシューの独壇場。
ドラム以外の演奏はマシュー本人でしょう。
マシューのアルバムでおなじみの元テレビジョンのギタリスト、
リチャード・ロイドは参加していません。
(さすがにマシューも頼みにくいでしょう)

バッドフィンガーの「Baby Blue」は平均点。
エイミー・マンやメアリー・ルー・ロードのカバーの方が面白いかも。

バズコックスの「You Say You Don't Love Me」は原曲に忠実な
バージョンですが、ラモーンズと同じように全く無理のない自然な仕上がりです。

オールマン・ブラザーズの「Melissa」(Eat A Peach収録)。
意外な選曲ですが、これは良いです。
是非ソーンズ(マシューの別プロジェクト)でもやって欲しいです。

マシューが多大な影響を受けたグラム・パーソンズの「A Song For You」(GP収録)。
エミルー・ハリス役をスザンナにやらせてグラム役に浸ってみたかったのでしょう。
リスペクトあふれる良いカバーだと思います。

ということで3度も買わされてしましましたが、止む無しであります。

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Cass Elliot / The Road Is No Place for a Lady (1972)

ママス&パパスのヴォーカリストとして有名なママ・キャス、キャス・エリオット
のソロアルバム(3rd& 4th)が紙ジャケ仕様で再発されました。
私にとってママス&パパスはもっとも遠い存在で、ベスト盤すら聴いたことが
ありませんでした。

しかし、昨年再発された、デイヴ・メンソンとのデュエット・アルバム
「Dave Mason & Cass Elliot」が実に素晴らしいアルバムでびっくり!
ここに書きました)

一躍、キャス・エリオットの名前が私にインプットされたのでした。

Cass_elliot

(すばらしいジャケットです。)

キャス・エリオットは、曲を書かないので、当時のシンガーソングライター
全盛期には、あまり評価されなかったようですが、
味のあるすばらしい歌い手ですね。

このアルバムも、ジミー・ウェブやポール・ウイリアムス、
ハリケーン・スミスなどの名曲を自分のスタイルに消化して見事に表現しています。

当時のアメリカ人にはめずらしく、バックをクリス・スペンディングや
レイ・クーパーなどの英国人を起用している点も目のつけどころが鋭いです。

曲を2曲提供しているLeah Kunkelは、隠れた名盤として再発されたCDを
愛聴していたのですが、キャス・エリオットの妹だったんですね。

Leah_kunkel

(「Leah Kunkel/I Run With Trouble」2in1のCD。良いアルバムです)

なにか導かれるようにたどり着いたアルバムです。


01.(If You’re Gonna) Break Another Heart (Hammond / Hazelwood)
02.Saturday Suit (Jimmy Webb)
03.Does Anybody Love You (Armandt/Chater)
04.Walk Beside Me (Leslie/Day)
05.All My Life (Hildebrand/Kunkel)
06.Say Hello (Paul Williams)
07.Who In The World (Arnold/Martin/Morrow)
08.Love Was Not A Word (Al Gorgoni/Trade Martin/Chip Taylor)
09.Oh Babe, What Would You Say (Hurricane Smith)
10.The Road Is No Place For A Lady (Leah Kunkel)
11.East Of The Sun (Bonus Track)
12.Theme From L'amour (Bonus Track)
13. I Think A Lot About You (Bonus Track)
14. Listen To The World (Bonus Track)

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U2 / Unforgettable Fire [Deluxe Edition](2009)

ヨシュア・トゥリーまでのアルバムの中で唯一、
デラックス・エディションが出ていなかった「Unforgettable Fire」が
ようやくリリースされました。

Unforgettablefire_2

(2CD+DVDもあります)

私の中では、このアルバムの再評価が著しく、
近年ではヨシュア・トゥリーを押さえてこのアルバムを一番よく聴いています。

今のような長年トップバンドとしてサバイブできたのは、
このアルバムのおかげと思うのです。
ニュー・ウェーブバンドとしてのU2の最高傑作は
まぎれもなくこのアルバムですね。

この鋭角的な感覚は、他のアルバムにはありません。
イーノ先生と初めて組んだこともあり、お互い手探りだったと思いますが、
最高の融合が見られます。
(イーノ先生のキーボードもこのアルバムが一番たくさん入っているし)

バンドの代表曲、「Pride」、「Bad」はもちろん、「Wire」なんて
今聴いても最高にカッコいいです。

リマスター効果としては、ドラムが立体的になったのと、
シンセの微妙な表情が見えるようになったのが特徴でしょうか。
もちろん、ボーカル/ギターも膜が1枚とれた音に聴こえます。
(80年台の録音なので、ビートルズのリマスター盤のような違いは
期待しないでください)

ボーナスディスクはアルバムからカットした12インチ、7インチ、
CDシングルのB面などを収録したものですが、
初出は①⑥⑦⑩⑫。
興味深いのは、⑩のダニエル・ラノワがミックスした
アフリカっぽい「A Sort of Homecoming」。
これは面白いです。

とにかくこの名盤が少しでも良い音で聴けるようになったことだけで、
大満足です!


ボーナスディスク・リスト
01. Disappearing Act / Unreleased track from The Unforgettable Fire sessions
02. A Sort of Homecoming (live)/From Wide Awake in America EP
03. Bad (live)/From Wide Awake in America EP
04. Love Comes Tumbling /From Wide Awake in America EP
05. The Three Sunrises /From Wide Awake in America EP
06. Yoshino Blossom / Unreleased track from The Unforgettable Fire sessions
07. Wire (Kervorkian Remix)
08. Boomerang I (instrumental)/ B-side from Pride single
09. Pride (extended single version)/ A-side from Pride single
10. A Sort of Homecoming (Daniel Lanois Remix)
11. 11 O'Clock Tick Tock (long version)/ B-side from Pride single
12. Wire (Celtic Dub Mix)/From 1985 NME 7 vinyl promo
13. Bass Trap / B-side from The Unforgettable Fire single
14. Boomerang II / B-side from Pride single
15. 4th of July (long version)/ B-side from Pride single
16. Sixty Seconds in Kingdom Come /B-side from The Unforgettable Fire single

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Daniel Johnston / Is And Always Was (2009)

ダニエル・ジョンストンといえば、ニルヴァーナのカート・コバーンが
リスペクトしたことで一躍有名になった人です。
(ダニエルの書いたイラストのTシャツをカートがよく着ていました)

Dj_new

カート・コバーンは、音楽に対する「無垢」にあこがれていて、
少年ナイフと同様な気持ちで、ダニエル・ジョンストンに
目を向けていたのだと思います。

以後、ダニエルはカルト・ミュージシャンとして歩んできた訳ですが、
ここで方向転回。
今回プロデューサーに、元グレイズ、ジェーリー・フィッシュの
ジェイソン・フォクナーを選びました。

ジェイソン・フォクナーといえば、ほとんどの楽器を自分でこなし、
セルフプロデュースでパワーポップの名盤を作ってきた人ですが、
最初ダニエルサイドからプロデュースのオファーが来たときは、
あまりにタイプが違うので断ろうと思ったそうです。

しかし、2人に共通するのはビートルズおたく。
(ジェイソンは、ポール・マッカートニーのアルバムにも参加、
ビートルズのカバーアルバムまで作っています。)

ドラムを除く楽器を2人で担当し、ビートルズの小ネタを挟みつつ
見事なポップアルバムを作ってくれました。
といっても充分オルタネィティブなんですけどね。

元々、ダニエル・ジョンストンのメロディセンスは評価が高かったのですが、
それをジェイソン・フォクナーが引き出し、うまくまとめたのだと思います。

一方で、オーバー・プロデュースと見る人もいると思いますが、
私はジェイソン・フォクナーと組んだことは正解だったと思います。

たぶん、過去のダニエル・ジョンストンのどのアルバムより、
このアルバムを聴くことが多くなるでしょう。

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Built To Spill / There Is No Enemy (2009)

ビルト・トゥ・スピル、3年ぶりのニューアルバム。

一聴しての感想は、「聴きやすくなったな」です。

プログレッシブさが後退して、ポップになったという意味なのですが。

バンドの総意として、自分たちのカラーをいかしつつ、
どれだけポップなものが作れるかというモードなのでしょうね。

No_enemy

私も音楽を作っていて、小難しい曲より、ポップでいかした曲を
作る方が遥かに難しいことを実感していますし、
長くバンドをやっているとそちらに挑戦したくなるんですよね。

ポップに向かったことで、より「ニール・ヤング化」している点も
面白いですね。
ボーカルのダグ・マートッシュの高く細い声は、元々ニール・ヤングに
似ていたのですが、ちょっと憂いを含んだ曲になるとさらに似ています。
(②、⑤、⑥、⑨など。⑥なんてまるで「コルテス・ザ・キラー」です。)

このバンドは、以前からシンセサイザーをあまり使わず、
エレクトリック・ギターのアンサンブルで勝負しているのですが、
今回も絡み合うギターがカッコいいです。

複数のギター構成でバンドをやっている人には、参考になると思います。

このバンドは、爆音で聴くとよりカタルシスを得られるのでお試しを。

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Yim Yames / Tribute To (EP) (2009)

モンスターズ・オブ・フォークのメンバーとしても活躍中の、
マイ・モーニング・ジャケット、ジム・ジェームスの
ジョージ・ハリスン・カバーEP

Yim_yames

マイ・モーニング・ジャケット以外で活動する際は、
Yim Yamesを名乗っているようです。

基本的に、アコギ1本に、アディショナルとして、
ギター、バンジョ、ピアノが加わるのですが、
このシンプルなサウンドにリバーブのかかったジムの声が乗ったとたんに、
サイケデリックになります。

これが、私にはどストライク。

ジョージのカバーはたくさんありますが、
私的には一番グッときました。

特に「My Sweet Load 」は、ギター1本
(あのスライドギターはなし)と声だけのバージョンで、
これが出色の出来映え。

素晴らしいです!

今のところ2009年No.1企画賞です。

1. Long Long Long
2. Behind That Locked Door
3. Love You To
4. My Sweet Lord
5. Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)
6. All Things Must Pass

映像はジャケットの静止画ですが、You Tubeにありました。

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Rufus Wainwright / Milwaukee At Last !!! (2009)

ルーファス・ウェインライトの最新ライブ盤。

各メディアが絶賛した前回の来日公演を見逃したので、
DVD+CDのデラックス・エディションをチョイス。


Rufas_live


(CDは10曲、DVDはフルコンサート収録+他のコンサートからの
映像もあり、大盤振る舞いです)

ルーファスの場合、彼がゲイであることや、その美意識を受け入れられるか
どうかで、好きか嫌いかが分かれるわけですが、一旦受け入れると、
もう彼の圧倒的な才能に打ち負かされてしまいます。

このライブ映像は、包み隠さずルーファス自身をさらけだした
ドキュメンタリーでもあります。
(撮影は、ビートルズのアメリカ初上陸の写真を録ったことで有名な
アルバート・メイスレス。)

バックステージの映像では、ボーイフレンドといちゃついたり、
バンドメンバーと談笑したり、ちょっとメタボなおなかを披露する
生着替えシーンがあったりと、ルーファスのオフショットが見られます。

しかしなんと言っても圧巻なのは、演奏シーン。
ヴォーカリストとして、ソングライターとして
とんでもない高みに達しています。
(ピアノもうまい!)

まあ、ピーターパンみたいな衣装や、バスローブ、タイツ姿など、
なんとも笑けるところもあるのですが、それを含めてルーファスなので、
歌は好きだけど、そこがちょっとという方はCDの方で堪能してください。

しかし、DVDを見た後だとCDの10曲では、物足りなくなります。
ルーファスを味わい尽くせるDVD+CDをお勧めします。

このDVDからの映像ではありませんが、すばらしいパフォーマンスの
映像がありましたので貼っておきます。

もうひとつ、レナード・コーエンのカバー「Hallelujah」。素晴らしい !!

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Crayon Angel: A Tribute To The Music Of Judee Sill / V.A. (2009)

私が女性シンガーソングライター最高峰と思っている、
ジュディ・シルのトリビュート・アルバムが出ました。
(ジュディ・シルのことは以前ここに書きました)

数年前までは、知る人とぞ知るアーティストだったので、感慨深いですね。


Crayon_angel


半分以上知らないアーティストですが、ロン・セクスミス、ベス・オートン、
マリッサ・ナドラーが参加しているので、素通りする訳にもいかず購入。

それとデモ音源もない未発表曲の楽譜が発見され、
その2曲が入っている点も見逃せません。

(②のベス・オートンの「Reach For The Sky」と⑭のビル・キャラハン
(スモッグ)の「For A Rainbow」)

参加ミュージシャンはさすがにジュディ・シルのことを理解している人たちで,
ほとんどのアーティストは原曲を尊重しながら自分の色を加えたアレンジで、
トリビュートにふさわしい演奏をしています。

私のベストトラックは、マリッサ・ナドラーの「The Kiss」。
原曲のイメージは残しつつも、幽玄なマリッサ・ワールドに
消化していて素晴らしいです。

ジュディ・シルのオリジナルアルバム2枚と、ジム・オルークが
ミックスした幻のサードを聴いた後に、このアルバムを聴いてください。

01 Ron Sexsmith: “Crayon Angel”
02 Beth Orton: “Reach for the Sky”
03 Daniel Rossen: “Waterfall”
04 Frida Hyvönen: “Jesus Was a Cross Maker”
05 Shalants: “Lopin Along Thru the Cosmos”
06 Final Fantasy: “The Donor”
07 Nicolai Dunger: “Soldier of the Heart”
08 Trembling Blue Stars: “Lady-O”
09 Colossal Yes: “The Phoenix”
10 Marissa Nadler & Black Hole Infinity: “The Kiss”
11 Princeton: “Down Where the Valleys Are Low”
12 The Bye Bye Blackbirds: “There’s a Rugged Road”
13 Meg Baird: “When the Bridegroom Comes”
14 Bill Callahan: “For a Rainbow”
15 P.G. Six: “Til Dreams Come True”


まずは、本家ジュディ・シルがBBCの番組「The Old Grey Whistle Test」に
残した貴重な映像をどうぞ。



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