2017年5月21日 (日)

Andrew Combs / Canyons of My Mind (2017)

またひとり素晴らしいSSWを見つけました。
アンドリュー・クームス。
ナッシュビルを拠点に活動するミュージシャンで、86年生まれの31歳。
本アルバムで3作目なのでまだ若手といってもいいでしょう。

Andrew_combs

(アナログはダウンロードクーポン付き)

本作はレーベル「NEW WEST」から出ているようにフォーク・カントリー系にカテゴライズされるのでしょうが、この方も一つのジャンルでくくれない多様な面があります。
過去のアルバムは未聴なのですが、本作はかなりロック色が強く、米国ではライアン・アダムスあたりと比較されているそうです。

ライアンと比べるとアンドリュー・クームスの方がメランコリックな印象。
この泣きの部分で好みが分かれそうですが、声も曲も良いので私は問題なし。

ジャケが良いのでアナログを買ったのですが、本人の顔がはっきり確認できる写真がなく動画を見たら男前で。
内容バッチリのアルバムの上、ルックスも良いので、もっとプッシュしたら売れると思うのですが。

ラフトレードから出たセカンド・アルバムも入手します!

イマジネーション広がるPV「Dirty Rain」。


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2017年5月14日 (日)

Joan Shelley / Joan Shelley (2017)

前作「Over and Even」が素晴らしかったので心待ちしていたジョアン・シェリーの新作が出ました。
プロデューサーはウィルコのジェフ・トゥイーディ。
ここでも私の注目している方々が繋がり嬉しいかぎり。

Joan_shelley

「Over and Even」でパートナーを務めていたネイサン・サルズバーグが引き続き参加。
ジョアンとネイサンのアコースティックギターを中心に、前作にも参加していたジェームス・エルキントンのギターとジェフのベース、ジェフの息子であるスペンサー・トゥイーディのドラムが絡むのですが、実にシンプルで余計な音が一つもない印象。

これはジェフのプロデュースの方針だと思うのですが、ジョアンの歌とギター、それを支えるネイサンのギターで世界が出来上がっているので、それを壊さないようにシンプルな味付けにしているのだと思います。これが絶妙にジョアンの歌を引き立てていて、時代の流行り廃りに関係のない素晴らしい作品に仕上がっています。

レコーディングはジェフが所有するスタジオ「The Loft」で行われ、アルバムの半分以上の曲はファーストテイクが使用されたそうです。
近年ジェフ・トゥイーディは、多くのミュージシャンのアルバムをプロデュースしていますが、どれもすごく良くて。
もはや「ジェフ・トゥイーディのプロデュース」というだけで買いであります。

これを書くために調べていたら、2015年にネイサン・サルズバーグとジェームス・エルキントンのインスト・ギターアルバムが出ていることを見つけ、Apple Musicにあったので聴いてみたらこちらも素晴らしくて。アコースティックギター好きは要チェックです。

もうすぐジェフ・トゥイーディとジェームス・エルキントンそれぞれのニューアルバムが出るので、こちらもチェックしなければ!

アルバム「Joan Shelley」より「The Push and Pull」。

James Elkington & Nathan Salsburgで、なんとザ・スミスのカバー「Reel Around the Fountain」。

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2017年5月 5日 (金)

Derrick Anderson / A World Of My Own (2017)

事前情報なしで、レコードショップの新譜コーナーで見つけた1枚。
POPにマシュー・スウィート、スザンナ・ホフス、パット・ディニジオ(ex.スミザリーンズ)参加の文字を見つけ購入。

Aworldofmyown

デリック・アンダーソンは、90年代に活躍したパワーポップ・バンド、THE ANDERSONS!のメンバーで、ベーシスト/シンガー/ソングライター。
私、このバンド知りませんでした。
デリックは、ベーシストとして、デイブ・デイヴィス(ex.キンクス)やバングルスのツアーに参加。その後はLAのセッション・ミュージシャンとして活躍中。

本作はデリック・アンダーソン初のソロアルバムで、マシュー&スザンナ、パット・ディニジオの他にもバングルスのヴィッキー&デビー、トミー・キーン、The Muffsのキム・シャタックなどパワーポップ人脈の豪華な面子が参加しており、彼の人柄がうかがえます。

ボーカルの声がパワーポップにぴったりな甘い声だったので、CDの中ジャケを見て彼が黒人であることを知りビックリ。
パワーポップをやる黒人ミュージシャンは少ないですし。

サウンドは、まさにパワーポップの美味しいところ全部入りな感じ。
曲もすごく良いし、参加メンバーにぴんと来るようなパワーポップファンなら必聴です。

あと、リトル・リチャード、ポール・マッカートニー直系のシャウトがかっこいいロックンロール「Stop Messin' About」やビートルズのカバー「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」も入っているのでビートルズ・ファンも要チェックです。


映像には写っていませんが、マシュー・スウィートがギターで参加した曲「Happiness」。

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2017年4月29日 (土)

Ron Sexsmith / The Last Rider (2017)

ロン・セクスミスの14作目のニューアルバム「The Last Rider」が素晴らしいです。
近年の作品もグッドメロディー満載で素晴らしかったのですが、この作品はさらに良いです。

Last_rider

(日本盤はボーナス曲1曲あり)

レコーディングのミュージシャンは、ツアー・メンバーを起用。プロデュースは、ロンと盟友ドン・カー。
レコーディングは地元トロントのオンタリオ湖にあるバットハウス・スタジオで行われとのことで、サウンドからもリラックスして制作された感じがにじみ出ています。

ロンはインタビューで「僕のサウンドは常にフォーク・シンガーとブリティッシュ・インベージョンのアーティストを融合させたようなもの」と語っていますが、私はそのカテゴリーの中では、ロン・セクスミスが一番だと確信します。

本作は本当に良い曲ばかりなのですが、今までのロンの作風とは少し違う曲もあって、それも新鮮で。

ロンは近年、お気に入りのロック、フォーク、ソウルの曲を弾き語りでカバーしてYouTubeにガンガンアップしているのですが、それも曲作りに影響したのではと推察します。
(以下から54曲まとめて見られます。選曲が渋い!)

https://www.youtube.com/watch?v=IDbfyEqu2bo&index=2&list=PLT2x2nhwVXGQyQjGMQvb-166o073bCvYU

ファーストアルバムは特別として、最新作で自己ベストを更新してしまうロン・セクスミスの探究心に感動です。
コステロの前座で見てからずっと追いかけてますが、これからも追い続けます!


この季節にぴったりな曲「Evergreen」

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2017年4月22日 (土)

4月22日はレコードストアデイ

本日のレコードストアデイは、大橋歩夕 with SPOOKY ELECTRICの7インチが出るというスペシャルな日ということで、午前中からレコード店をハシゴしてまいりました!

Rsd2017

ゲットしたのは、ビートルズ、U2、スミス、アラン・トゥーサン、ドアーズ、ボウイ、スプリングスティーン、そして大橋歩夕。

ボウイ、スプリングスティーンは高額なので諦めていたのですが、タワーレコードで他店より格安だったので思わずレジに向かってしまいした。

「レコードストアデイ」という場で、自分が所属するバンドの名前の入ったレコードが、レジェンド達と共に発売され感無量であります。

大橋歩夕 with SPOOKY ELECTRICの「NEW FUNK / FAITH」はヨーロッパでのカッティングで製品盤で初めて聴いたのですが、ボトムがぐっと出ていていい感じです。
やはりアナログのふくよかなサウンドは耳に馴染みます。是非大音量でかけていただきたいです!

ディスクユニオンさんにはまだ在庫あると思うので、よろしくお願いします!

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2017年4月16日 (日)

Aimee Mann / Mental Illness (2017)

エイミー・マン、5年ぶりのニューアルバム。
テッド・レオとのユニット「The Both」があったので、そんなに空いたイメージはありません。

Menrtal_illness

(限定アナログは、ピンクヴィニール。DLクーポン付いています)

私は2000年作「Bachelor No. 2」にすごくハマって、それ以来全てのアルバムを聴いてきました。
エイミーはストーリーテイラーとして評価が高く、クールなヴォイスと美しいメロディーと非の打ち所がないSSWですが、作風にマンネリ化が見えてきたことも事実。
本人も自覚があるようで、前作「Charmer」では、カーズのようなニューウェーブ・サウンドを取り入れたりして変化を取り入れています。

本作はアコースティック・ギターやピアノ、ストリングスを中心としたサウンドで本人曰く「私はレナード・コーエンのフォーク・ロック時代のフィンガー・ピッキング・スタイルの音楽をやりたいって思っていたの。これほどまでにサウンドをそぎ落としたアコースティック・サウンドのアルバムを作ったのは今作が初めて」とのこと。

確かにティル・チューズデイ時代から70年代の王道のポップスやフォークとは反するポジションにいたので、ここまでアコースティック・サウンドはなかったです。
最初はストリングスを入れる予定はなかったのですが、数曲に試したら思いの外よかったので、結局かなりの曲に入れたそうです。

日本盤にはボーナス曲としてアルバムから外された曲が入っているのですが、これが当初の構想にあったと思われるジャグリーなアンプラグド的なアコギサウンドなのですが、トータル的にはリリースした路線で正解だったと思います。

本作はとても癒し効果があって、満足度は高いのですが、どこかで「Bachelor No. 2」を超える作品を期待する気持ちがくすぶっている自分が…
近作3タイトルを手がけたポール・ブライアンは良い仕事をしたと思いますが、次作は新しいプロデューサーでニューモードなエイミーを見せて欲しいです。

アルバムのオープニング・ナンバー「Goose Snow Cone」 (Official Audio)

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2017年4月11日 (火)

Joel Sarakula / The Colden Age (2013)

シドニー生まれで、UK、ヨーロッパ、オーストラリアを中心に活躍するシンガーソングライター、ジョエル・サラクラ。

彼の最新作がタワーレコードでプッシュされており、「メイヤー・ホーソーンを彷彿させるモダン・ソウル」という謳い文句に興味を持ちまして。
確かに今受けそうなサウンドでよかったのですが、私はそのそばにあった彼の前作のジャケットに惹かれました。
試聴したら、こちらの方が断然好みでした。

Golden_age

ソウルの要素は入っているものの、最新作よりビートルズの影響が強く入っており、私はジェリーフィッシュやワールド・パーティーを最初に聴いた時の感覚を思い出しました。
どちらかというとジョン・レノンの色の方が強く、ファルセットを多用しているせいもあり、一番ちかいのはワールド・パーティー(カール・ウォーリンガー)でしょうか。

ビートルズだけでなく影響を受けたアーティストの名前に、スライ・ストーンやトッド・ラングレン、エルビス・コステロをあげているように、いろんな要素が入っているのですが、あまり総花的な印象がないのは、ソングライティングが素晴らしいからでしょう。

最新作のレトロソウル路線がうけているようなので、今後こちらの方向に戻るのは難しいのかもしれませんが、2〜3曲はビートリッシュな曲も入れて欲しいですね。


フルアルバムの音源がYouTubeにありました。


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2017年4月 8日 (土)

Buckingham Nicks / Buckingham Nicks (1973)

フリートウッド・マック加入前にリリースしたリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックス唯一の作品が初の紙ジャケCD化。
リリースしたのは韓国のレーベルBigpink。

Buckingham_nicks

長年各方面からCD化の申請をしたのに許可がおりなかったことから、ちゃんと許可をとったのかを疑う声もあるようですが、音は悪くないし、シングルやデモ、ライブなど11曲もの貴重なボーナストラックが入っていることから、全く無許可ということはなさそう。

本作はフリートウッド・マック加入後の路線を予見させるサウンドですが、カントリー・ロックやパワー・ポップな味付けがされており、私はフリートウッド・マックの洗練されたサウンドよりこちらの方が断然好みであります。

私がリンジー・バッキンガムに興味を持ったのは、マシュー・スウィートがリンジー好きを公言していたから。
ソロ作品を聴いたらギタリストとしてもすごいし、マルチな才能に圧倒されました。

「Buckingham Nicks」を聴いた時、すぐに頭をよぎったのは、マシュー・スウィート&スザンナ・ホフスはこのアルバムが元だなと。
スザンナ・ホフスの声はスティーヴィー・ニックスに似てるし。
カヴァー集シリーズ「Under the Covers」のVol.2ではリンジー作の「Second Hand News」もやってます。

私はマシュー・スウィートからカントリー・ロックやパワーポップを掘るようになったので、「Buckingham Nicks」はまさにその起源でした。
LPは中古でもなかなか見かけないので、CD化に感謝です。

リンジーは今何をやっているのか気になったので調べたら、なんと5月にスティーヴィー・ニックスではなく、クリスティン・マクヴィーとのアルバムをリリースするとの情報が!
こちらも楽しみであります。


Buckingham Nicks (1973) - Full Album (HQ) - Superb Sound Quality

ドラムはジム・ケルトナー、ベースはジェリー・シェフ。
私が86年にライブを見たElvis Costello & The Confederatesの面子です!

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2017年4月 2日 (日)

The Doors / The Doors (50th Anniversary Deluxe Edition) [3CD+1LP]

ドアーズのファーストアルバム「The Doors」の50周年記念ボックスセット。

内容はリマスターされたステレオとモノミックス(モノは初CD化)と、1967年3月7日にThe Matrixで行われたライブ音源「Live at the Matrix, March 7, 1967」の3CD+モノラルのLPが着いた豪華盤。

価格は、輸入盤では六千円代とポール・マッカートニーに比べたら格安であります。(笑)

Doors_50th

モノラルは初めて聴きましたが、ドラムが強調され力強いサウンドで、これからファーストを聴く時はモノを選びそうです。
しかしモノだとステレオにある独特のサイケ感が薄まるので、時代背景も含めてこのアルバムを味わうにはステレオの方が正解なのでしょう。

このボックスの目玉は、ライブかもしれません。

地元サンフランシスコのThe Matrixで、アルバム発売直後に行われたライブ。
この音源は以前にも発売されたことがあり、その時はオリジナル・テープがなくてコピー盤から作られたのですが、今回はオリジナル・テープが発見されそちらから作成。

こんな素なドアーズのライブを聴いたのは初めて。
小さなキャパの箱で録られた音であることが感じられるし、客もまばら。
しかしこれからやってやるというバンドの意気込みが伝わる熱い演奏で、逆にスタジオアルバムは、ライブの熱気をレコードに収めることを念頭に作られたかがわかります。
ドアーズに魅了された人なら必ず驚きと感動が得られる貴重な音源だと思います。

「Live at the Matrix, March 7, 1967」のアナログ盤が、4月のレコードストアデイで発売になります。
なんとかゲットしなければ!

音源は以前に発売されたものだと思いますが、Live at the Matrix, March 7, 1967の「The Crystal Ship」がYouTubeにありました。


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2017年3月30日 (木)

Paul McCartney / Flowers in the Dirt Deluxe Edition (2017)

ポール・マッカートニーのアーカイブ・シリーズ、第10弾。
今までは高額なデラックス・エディションはパスしていましたが、「フラワーズ・イン・ザ・ダート」はどうしても欲しくて。
日本盤はリリースが延期になりましたが輸入盤は無事到着。

Fitd_de

(しかし日本盤と輸入盤の価格差が1万円以上ってどうゆうこと?)

「フラワーズ・イン・ザ・ダート」はエルヴィス・コステロとの共作が話題になりましたが、アルバムには共作曲は4曲しか収録されていません。
しかし、実際は十数曲作っていて、「フラワーズ・イン・ザ・ダート」に漏れた曲は、コステロの「スパイク」と「マイティ・ライク・ア・ローズ」、ポールの「オフ・ザ・グラウンド」に収録されました。

本作の目玉は、何と言ってもポールとコステロのデモ。

Disc2は二人だけのデモ9曲で、Disc3は同じ曲順でのバンドデモ。(うち2曲は未発表曲!)
バンドのデモも興味深いですが、何と言ってもギターやピアノを弾きながらハモりまくる二人だけのデモに大感動!
しかし、バンドでのデモも録っているということは、ポール&コステロ曲だけでアルバムを制作しようと思っていたんでしょうね。
でも却下されたと。

この曲群だと80年代後半の音楽状況を考えると、モダンさが足りないと判断されたのでしょう。
なので、他のプロジェクトでボツになった曲たちを集め、トレヴァー・ホーンなど複数のプロデューサーを起用し仕上げたと。
だからタイトルが「Flowers in the Dirt」。直訳すると「掃き溜め中の花たち」なんですね。
腑に落ちました。

CD以外のボックスの中身は、PVやドキュメンタリー映像の入ったDVDとリンダの写真展覧会のカタログやアルバムの制作過程をまとめた112ページのハードカバー・ブックなどで、そりゃ値段高くなるわとツッコミを入れたくなる豪華さ。(箱の装丁もすごくこだわっています。)

あとデラックス・エディションだけについているダウンロード・クーポン。
こちらは、シングルのB面曲やリミックスなど。
4月のレコードストア・ディにカセットオンリーで発売になるカセット・デモ3曲(「アイ・ドント・ウォント・トゥ・コンフェス」、「シャロウ・グレイヴ」、「ミストレス・アンド・メイド」)も入っています。これ、音は悪いのですが、熱気がすごいです!
このダウンロードでDisc1〜3の曲も全てWAVで落とせます。

また、デラックス・エディションにも入っていない「ディス・ワン」のデモと「ディストラクションズ」のデモが、https://www.paulmccartney.com/downloads
から無料でダウンロードできます。

ということでお腹いっぱいの量なのですが、やっぱりこのアーカイヴのキモはポールとコステロのデモにつきます。

途中でフェードアウトしますが、「マイ・ブレイヴ・フェイス」のオリジナル・デモがポールの公式ビデオとしてYouTubeにアップしていたので貼っておきます。
「ヴェロニカ」のデモも聴きたい!


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