2017年8月15日 (火)

Ronnie D’addario / First Songs 1976-1983 (3CD)

ロニー・ダダリオは、新世代のレノン=マッカートニー登場!と昨年デビュー・アルバムが日本でも話題になったザ・レモン・ツイッグスのブライアン、マイケル兄弟のお父さん。
息子の活躍もあって、76年~83年にリリースした3枚のアルバムをコンパイルしたボックスセットがリリースされました。

First_songs

息子たちのアルバムを先に聴いて、こちらを聴いたわけですが、やはりこの親あっての息子と納得。
息子たちの音楽性は完全に親父から引き継がれております。

ザ・レモン・ツイッグスにもビートルズ、ビーチボーイズの成分は多分に入っていますが、お父さんは7:3でビーチボーイズ。
ロニーは息子たちの名前をブライアン・ウイルソンとマイク・ラブからとったことからも筋金入りのビーチボーイズ信者。
しかし、3枚のアルバムからはフォロワーの枠では収まらない素晴らしいソングライターであることがわかります。
(カーペンターズにも曲を提供しているそうです)

Ronnie_best

ちなみに3枚のアルバムから選ばれたベスト盤がアナログのみで発売されています。

このベスト盤、もちろん曲は良いのですが、この選曲だとちょっと懐メロに聴こえてしまうので、単品CDで出すのなら81年作の「Falling For Love」を出して欲しいですね。
このアルバムが一番ポール・マッカートニー度が高く、サウンドの質も高いです。

ザ・レモン・ツイッグスの名前を使って、ひねくれポップの名盤として再発したらきっと売れると思うのですが。


バッドフィンガーmeetsビーチボーイズな曲「Let Me Just Look At You」。

達郎好きにもアピールしそうな「Wait In The Wings」。


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2017年8月13日 (日)

Nick Hayward / Woodland Echoes (2017)

在庫がなくてまだフィジカル盤を入手できていないのでApple Musicで聴いているのですが、ニック・ヘイワードのニューアルバムが素晴らしいです!

Woodland_echoes


得意のモダン・ポップだけでなく、カントリーやジャズ、パワーポップなどの要素を散りばめ英国流にまとめたソングライティングとサウンドメイキングは流石の一言。

彼の最高傑作と称されるだろうし、ビートルズの遺伝子アルバムの中でも最高峰の一つに入るのではないでしょうか。

本作のレコードレーベル「Gladsome Hawk」はニックの自主レーベルのようで、ほとんどの楽器をニックがプレイし息子がプロデュースするなど、かなりDIYで製作された模様。

しかしチープさは全くなくApple Musicで聴いても素晴らしいサウンドに仕上がっています。

レーベルのFacebookによると現在UKインディーチャート4位だそうです。

日本でもこの作品に反応する音楽ファンはたくさんいると思うので、輸入盤に解説をつけた仕様でいいので、日本のバイヤーさん、是非国内盤の発売をお願いします!

このフレッシュなサウンドを聴いていただきたい!Baby Blue Sky!

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2017年8月12日 (土)

Brinsley Schwarz / It’s All Over Now (2017)

74年に7枚目のアルバムとしてレコーディングされたものの、発売前にバンドが解散になってしまいお蔵入りしていたロスト・アルバムが、遂にオフィシャル・リリース。
私は90年代にこのアルバムのブートレッグを見つけ歓喜したものの音が悪くて。
今回はイアン・ゴムが持っていたマスターからのCD、LP化なので音質はバッチリです。

Its_all_over_now

(LPにダウンロードが付いていなかったのでCDも購入。)

のちにニック・ロウが再レコーディングしヒットした、ニック・ロウとイアン・ゴムの共作曲「Cruel To Be Kind」だけでなく、他のニックの単独作やニック&イアンの共作曲はどれも素晴らしいし、ブリンズリー流にアレンジされた5曲のカバーも、様々な音楽的な要素を取り入れていて面白いです。(「Private Number」はウイリアム・ベルの作品だったとは!)

ブリンズリーのアルバムの中で最もバライティーに富んでいるし、今の耳で判断すれば、このアルバムをブリンズリー・シュウォーツの最高傑作に押す方も多くいるでしょう。

昨年出たブリンズリーのライブアルバムもイアン・ゴムが持っていた音源だったし、もしまだ隠し球があれば全部出して欲しいですね。

リマスター音源がなかったのでブートからの音源だと思いますが、オリジナル・ヴァージョンの「Cruel To Be Kind」。


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2017年8月 6日 (日)

Ricci Martin / Beached (1977)

リッキー・マーティンは、米国エンターテインメント界を代表する俳優・歌手であるディーン・マーティンの息子。
このアルバムが気になったのは、プロデュースがビーチ・ボーイズのカール・ウイルソンだから。
ちなみにデニス・ウイルソンもこのアルバムに参加しています。

Beached

リッキーとビーチ・ボーイズのつながりなのですが、リッキーの兄ディノが組んだバンドメンバー、ビリー・ヒンチーの姉とカール・ウイルソンが結婚。
兄弟のヒーローがビーチ・ボーイズだったので自然とつながっていったようで、ビーチ・ボーイズのアルバム「サンフラワー」のジャケットに使われているの集合写真は、リッキーがとった写真だそうです。
(その後カール・ウイルソンは、リッキーの妹と再婚。)

という流れで本作は、カール・ウイルソンとビリー・ヒンチーがプロデュースすることになります。
「Beached」は昔から、ビーチ・ボーイズ・マニアの間では知られた作品だったそうで、(私は知りませんでした)2006年にCD化されているのですが、今回AOR CITY 1000のラインナップの中に入っているのを発見!

中身はまさに70年代のビーチ・ボーイズ・サウンドで、カール・ウイルソンのソロ作品があえてビーチ・ボーイズから離れたハード・ポップなサウンドだったので、本作を聴いた時の正直な感想は「このサウンドでカール・ウイルソンのソロ作品を聴きたかった」でした。曲が良いのでカールが曲作りにも全面参加していると思ったら、共作は1曲のみ。

歌い回しがカールに似てたりして微笑ましいのですが、バックにはヴァン・ダイク・パークスやリッキー・ファターなども参加しており、AOR好きにも刺さる洗練されたサウンドになっております。
ビーチ・ボーイズ・フォロワーの作品としては最上級の作品だと思います。

ボーナストラックも入って1000円なので、在庫がなくなる前に押さえておきましょう!

アルバムのオープニング曲「Stop Look Around」。

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2017年8月 5日 (土)

Lesley Duncan / Sing Lesley Sing: The RCA and CBS Recording 1968-1972

昨年レスリーの4thアルバム「Moon Bathing」がCD化され、それを聴いてファンになった新参者であります。
(「Moon Bathing」のことはこちらに書きました。

それ以来彼女の過去のアルバムを探していたのですが、特にCDは高値がついていて手が出なかったので、これを店頭で見つけた時はざわつきました。

Sing_lesley_sing

このCD、タイトルが「The RCA and CBS Recording 1968-1972」なってますが、71年のファーストアルバム「Sing Children Sing」と72年のセカンドアルバム「Earth Mother」を2CDに収めたもの。「Sing Children Sing」のDisc1はボーナスとしてシングル・ヴァージョン等6曲も入っています。
(ディスクユニオンさんでは2,000円でした!)

70年代のシンガーソングライターというと、どうしても米国勢に目がいってしまいますが、レスリー・ダンカンは、英国人独特の陰りがあって、メロディー、声が私の琴線に触れるんです。

サウンドもギター、ピアノ、オルガンなど楽器の鳴りやバランスが素晴らしく、理想のシンガーソングライター・アルバムに仕上がっております。

酒場でレスリーのアルバムがかかっていたら間違いなく酒が進みます。

ファーストアルバム1曲目収録の「Chain Of Love」のBBC出演動画がありました。素晴らしい!


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2017年7月29日 (土)

Eddie Mottau / No Turning Around (1973)

エディ・モトウ。

この方、前回紹介したジェシ・エド・デイヴィスと共に、ジョン・レノンの「Rock'n Roll」「Walls & Bridges」のレコーディングにギタリストとして参加していたという情報を知り興味をもちまして。

ジョン・レノンの「Whatever Gets You Thru The Night」のアコースティック・ギターはエディ・モトウが弾いているそうです。

Eddie_mottau

このアルバムは73年リリースで彼のファーストアルバム。
プロデューサーはピーター・ポール&マリーのノエル・ポール・ストゥーキー。

過去にもCD化されていますが、今回は韓国のレーベル「BIG PINK」から紙ジャケでリリース。
解説付きで国内仕様盤も出ています。

ジャケからして名盤の匂いが出てますが、この時期のウッドストック周辺のミュージシャンたちの作品に通じる素晴らしい作品で、ジャンルだとスワンプに括られそうですが、全体の印象だとシンガーソングライター・アルバムの印象。

本作でエディはアコースティックギターしか弾いいていないようですが、アコギとエレキが絡む全体のギターサウンドが素晴らしく、ギター好きにはたまりません。
ジャクソン・ブラウンを彷彿させるピアノ曲も素晴らしく、アルバムのポイントになっています。

今年の私的再発ベスト10入り決定です。

アルバムのオープニング曲「Old New Hampshire」


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2017年7月17日 (月)

Jesse Ed Davis / Red Dirt Boogie - The Atco Recordings 1970-1972

ジェシ・エド・デイヴィスのアトコ時代の2枚のアルバム、「Jesse Davis」と「Ululu」プラス未発表曲2曲で構成された編集盤。
「Ululu」に入っていた「Oh! Susannah」のみ未収録、曲順はアルバム順にはなっていません。

Jesse_davis

最初にジェシ・エド・デイヴィスを認識したのは、ストーンズの「ロックンロール・サーカス」に出ていた、タジ・マハール・バンドのギタリストとしてでした。

その後ジョン・レノンのレコーディング・メンバーに名前を見つけて、しっかりインプット。
(「Stand By Me」のギターソロを弾いているのはジェシです。)

90年代にソロ作が初CD化されたので、2枚とも買ったのですが、この頃はまだスワンプ・ロックにピンときてませんでした。

そして今年出たこの編集盤、CDショップで試聴したら音の良さにびっくり!
即レジに持って行きました。

自分がスワンプ・ロックに対して下地ができたことが大きいのですが、すごくかっこよくて。
今まで自分はジェシ・エド・デイヴィスの何を聴いてきたのかと反省。
(ジョージ・ハリスンの「Sue Me, Sue You Blues」のカバーをやっていたことも今頃気がつく始末。)

レコーディング・メンバーは、レオン・ラッセル、エリック・クラプトン、グラム・パーソンズ、Dr.ジョンなど超豪華。
いぶし銀のギタリストとしてのプレイはもとより、味わいのあるボーカルにもグッときております。

とにかく以前出た「Jesse Davis」と「Ululu」のCDを持っている方もこれは別物の音なので、超オススメです!

YouTubeにリマスター音源はなかったので前の音源ですが、当CDの1曲目に収録されている「Every Night Is Saturday Night」をどうぞ!

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2017年7月 8日 (土)

Peter Perrett / How The West Was Won (2017)

元ジ・オンリー・ワンズ、ピーター・ペレットのニューアルバム。

ホステスのサイトでは初のソロアルバムと書いていますが、90年代にピーター・ペレット名義のCDが何枚か出ているのですが、何故なかったことになっているのでしょうか?

最近ベテランが新作を作る時、昔のようにお金がかけれないことが多いので、本作はちょっと心配だったのですが、プロデューサーにストーンズやツェッペリンでおなじみのクリス・キムジー、録音はキンクスのコンクスタジオということで問題なし。ロマンあふれるかっこいいロックンロールに仕上がっております。

How_the_west_was_won

(レーベルはDomino。アナログにはダウンロード付いています。)

ボブ・ディランとルー・リードの間をいく個性的なピーター・ペレットのヴォーカルは健在で、歳をとって益々いい味出てます。
新しいことは全くやってなくて昔のままのギター・ロックですが、あの声が乗っかるとグッとくるんですよね。
今、若い人がこの歌い方をすると白々しくなるのですが。

ザ・リバティーンズなどがジ・オンリー・ワンズの曲をカバーするなど、再評価が高まっているようなので、このアルバムが売れて次作も時間を空けずリリースして欲しいです。

VP2本作ってます。
「How The West Was Won」

「An Epic Story」

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2017年7月 2日 (日)

Wendy & Lisa / Eroica Special Edition (2017)

殿下のパープル・レインのデラックス・エディションがCDショップで華々しくディスプレイされてますが、こちらもひっそりと同時期にリリースされています。

プリンス&ザ・レボリューションのメンバーだったウェンディ&リサのサードアルバム「エロイカ」のスペシャル・エディション。
私的にはプリンス・ファミリーの作ったアルバムの中ではこれがナンバーワンです。

1st、2ndが結構前にリマスター&ボーナストラック入りでリリースされていたので、なぜ3rdだけリリースされないのかとヤキモキしていたのですが、ようやくリリースされました。

Eroica

(レーベルはチェリー・レッド・レコード傘下のチェリー・ポップ)

Disc 1がリマスター盤でDisc 2がシングルのB面やリミックス集。
90年のリリースの際に初回限定版が出たのですが、そのボーナスディスクに入っていたリサのピアノ・インスト曲も入っています。

リマスター盤ですが、元々音の定位に凝ったサウンドだったので、リマスターでより立体的になった印象。
プリンス&ザ・レボリューションのアルバムは、プリンスがほぼ一人で作ったことになっていますが、このアルバムを聴くとサイケでフォーキーな要素はウェンディ&リサの貢献が大きかったのだと想像できます。
(パープル・レインのリマスターも聴きましたが、今まであまり気づかなかった欠点も含めたバンドとしての音が逆に感動的でした。)

ドイツプレスのアナログも持っているのですが、こちらの音はイマイチだったので、このスペシャル・エディションが決定盤だと思います。
あまり流通が良くないみたいなので、ファンの方お急ぎください!

Girl Bros.名義で出した今の所の最新アルバム「Girl Bros.」も傑作だったのですが、もう19年も経っています。
再び注目を浴びている今、ニューアルバムを作成を切に願います。

YouTubeにリマスター音源は見当たりませんでしたので、リマスター音源ではありませんが、ジョニ・ミッチェル的なフォーキー・ナンバー「Valley Vista」をどうぞ!


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2017年6月24日 (土)

Matthew Sweet / Tomorrow Forever (2017)

マシュー・スウィート6年ぶりのニューアルバム。

91年の「ガールフレンド」にハマり、その後全アルバムを聴いてきたファンでありますが、正直最近の作品はあまり聴きかえすことはなくて。

しかし、これは良いです!
ホッとしております。

Tomorrow_forever

レコーディングはいつものようにヴェルヴェット・クラッシュのポールとリックを中心に始まったようですが、本作はカントリー系の曲が復活したことで、レコーディングの面子が変化しています。

作品に彩りを加えているのが、ジェイホークスのゲイリー・ルウリスとジャクソン・ブラウン・バンドなどで活躍中のギタリスト、ヴァル・マッカラム、そしてゾンビーズのロッド・アージェント。
ロッド・アージェントは2曲のみの参加なのですが、このピアノが素晴らしくて。
また、4曲でバングルズのデビーがドラムを叩いています。

マシュー・スウィートといえば、ジャグリーなギターサウンドのイメージが強いですが、私は「ガールフレンド」、「オルタード・ビースト」に挿入されていたカントリー系の曲が大好きで。

今回あのテイストの曲が入っていてちょっとウルウル。
ここまでマシューにのめり込んだのも、彼の書くフォーク、カントリー系の曲が自分にジャストフィットするからなのでしょう。
マシューからグラム・パーソンズを知り、のめり込んだのも大きいてす。

本作は38曲のなかから選び抜かれた17曲ということで曲も良いし、持ち味であるパワー・ポップ系の曲も冴えているので従来のファンもご安心を。

1962年ごろに書かれた女の子の油絵を使ったジャケットもナイスであります。

次作はソーンズを発展させたカントリーアルバムを期待しているのは私だけでしょうか。

ロッド・アージェントがピアノを弾く「Haunted」を紹介したかったのですがなかったので、アルバムオープニング曲「Trick」。

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