2019年8月11日 (日)

Lloyd Cole / Guesswork (2019)

近年、エレクトロニカな作品をリリースしていたので、予想はついていましたが、新作は歌もののアルバムにもその要素をブレンドした作品。

2010年代にリリースした2枚の歌ものアルバムが素晴らしかったので、本作はエレクトロニカな作品との情報を知ってちょっと心配だったのですが、心配無用でした。

Guesswork

確かに全編にエレクトロニカなサウンドは入っているものの、ロイド・コールの世界観や曲のクオリティーはそのままで、これはこれでありですね。

コモーションズ時代からのファンでないと、ついていけないかもしれませんが。

発売日に何件かお店を回ったのですがなくて、先日タワー新宿でようやくCDをゲット。
今ならAmazonで、CD・アナログ共に在庫ありになっています。

アナログはブルーカラーでダウンロード付きです。
(もちろんアナログも購入しました!)

ロイド・コールさんには、まだまだ新作が楽しみな存在でいて欲しいです!

 

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2019年8月 4日 (日)

Creedence Clearwater Revival / Live At Woodstock (1969)

ウッドストック50周年。
記念ライブは中止になりましたが、音源は色々リリースされています。

その中でも私が気になっていたのがCCR。
ウッドストックに出演していたなんて知りませんでした。
2009年の40周年記念のボックスセットに3曲収録されていたものの、11曲のフルパフォーマンスが世に出るのは初めてです。

Ccr_ws


なんでもライブの出来に納得いかなかったジョン・フォガティが、映画とサントラへの収録を拒否したことになっていますが、この演奏がとてつもなく凄い!
当時CCRは、すでにシングルヒットと飛ばしており、まさに「天下取ったる!」状態。
そんな気合が演奏にも表れているし、とにかくバンドの一体感が妖気を感じるほどの凄まじさ。
これをロックと呼ばずして何がロックかと言いたくなりました。

CCRは、ライブバンドとしてもっと評価されるべきバンドだとずっと思っています。
(10年前に他のライブ盤を紹介しています。
もしウッドストックの映画とサントラにこの演奏が収録されていたら、その後のCCRの評価も絶対変わっていたはず。
一説にはレコード会社が収録を拒否したとの記事もありますが、この凄い演奏を聴くとそちらの説の方が正解のような気がします。

3曲ですが、映像がありました!
映像もコンプリート版を出すべきですね。

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2019年7月17日 (水)

Robin Millar /Cat’s Eyes (1974 Lost Album)

ディスクユニオンのロック新作コーナーで見つけた1枚。

のちにプロデューサーやスタジオ・オーナーとして活躍するロビン・ミラーが、アップルスタジオでレコーディングしたものの、お蔵入りしたアルバム。
幻のアルバムが45年の歳月を経てようやくリリースされました。

(ちなみに、エヴリシング・バット・ザ・ガールのファーストからサードアルバムのプロデューサーはロビン・ミラーです。)

Robin_millar

プロデューサーは当時、ローリング・ストーンズのメンバーであったミック・テイラー。

当時ロビンとミックは義理の兄弟という間柄だったため、ミックがプロデュースすることになったそうです。

しかし、シングルをフランスで発売したものの、ミック・テイラーがストーンズを脱退したためアルバムの発売は中止に。

レコーディングメンバーは、ミック・テイラーはもちろん、ピアノがニッキー・ホプキンス、ハモンド・オルガンにビリー・プレストン、サックスボビー・キースと超豪華!
この面子見て興味の湧かないロックファンはいないでしょう。

内容はニッキー・ホプキンスのソロアルバムにも通じるメロディックなアルバムで、ピアノやストリングスが入った抒情的な曲が中心。
70年代のシンガーソングライターの作品が好きな方にはたまらないサウンドです。

その中でもミック・テイラーのギターが炸裂するストーンズ風スワンプロックの2曲が最高なんです!
ストーンズ・ファンならこの2曲だけで買いですね。

Apple MusicやSpotifyなどのストリーミングにはあげていないようです。
アルバムのダイジェスト映像がありました。

 

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2019年7月 6日 (土)

Justin Rutledge / Passages (2019)

ジャスティン・ラトリッジ。

全く知らなかった方ですが、Apple MusicのFor Youに出てきて、聴いたらとても良くて。

ロン・セクスミスにも通じる、ひたすら良い曲を良いサウンド・良いアレンジでまとめられており、すごく気持ちよく聴けるのです。
調べたらこの方もカナダ出身でした。

Passages

(アナログにはDL付いていませんでした。)

ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、K.D.ラング、ロン・セクスミスと、やはりカナダの方の作る繊細なメロディーは土地と深い関係があるんだと改めて再認識。

ジャスティン・ラトリッジは、この系譜のシンガーソングライターとして最上のミュージシャンのひとりだと思います。

ジャスティン・ラトリッジは79年生まれの40歳。
2004年デビューで本作は8枚目のアルバム。

他のアルバムもApple Musicでつまみ聴きをしたのですが、とても良かったのでこれから掘っていきたいと思います。

アルバムタイトルソング「Passages」

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2019年6月30日 (日)

Eleni Mandell / Wake Up Again (2019)

The Living Sistersのメンバーでもある、L.A.のシンガーソングライター、エレニ・マンデルのニューアルバム。

彼女のソロアルバムを最初に聴いたのは2012年作の「I Can See The Future」。

結構The Living Sistersの路線に近く、愛聴盤というまでには至らず。
(The Living Sistersのことはここに書きました。

本作は、かなりダークなギターとかオルタナの色が入っっているのですが、それが彼女の声やメロディーにはまっていて凄く良いのです。

Wake_up_again

(ジャケットもすごく良いので、アナログも欲しい!)

プロデューサーのシェルドン・ゴンバーグは、ピーター・ケイスやリッキー・リー・ジョーンズ、ライアン・アダムス、ロン・セクスミスなどを手がけている方なので、このサウンドが好みなのは然もありなんなのですが。

近年エレニは、女性刑務所で作曲を教える活動を行っており、その経験がこのアルバムに深く入っているそうです。

詩もきちんと味わいたので、対訳付きの日本盤が出ないかなと調べたのですが、今のところ出る気配はなし。

輸入盤も大手CD・レコード販売店に並んでいるのを見たことがないので、なんとももったいない。

自分的には今年の10枚に入るような作品なので、激プッシュです!

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2019年6月16日 (日)

Bruce Springsteen / Western Stars (2019)

私が初めてライブを見た外国人ミュージシャンは、ブライアン・アダムス。

1985年でした。

やっぱり外国人ミュージシャンは凄いと思ったのですが、その後すぐ見たのがブルース・スプリングスティーンだったので、その違いに唖然としたのでした。

私はあの日以来、ボスの過去の作品を聴き、新しいアルバムも全て買っているので、コアなファンだと思うのですが、特に90年以降の作品はあまりハマったものがありませんでした。

90年代に入り、私の興味もニューウェーブ、オルタナ、パワーポップ、カントリーロック、ビーチ・ボーイズ等増えていくのですが、その時代に出たボスの作品にはあまりフィットしなかったんですね。

Western_stars

(限定アナログは2枚組でブルーマーブルのカラーレコード。DL付いています。)

そして2019年のニューアルバム「Western Stars」。

本作、今の自分に完全にフィットしていて大感動!
いろんなタイミングががっちり一致した印象です。

解説によれば、このアルバムは「60年代終わりから70年代初めにかけてのサザン・カリフォルニア・ポップ・レコードにインスパイアされている」そうで、具体的にジミー・ウェッブやグレン・キャンベル、バート・バカラックの名前をあげています。

今まであまりイメージのない、ストリングスやホーン、スティール・ペダルを多用した穏やかな作風で、まさにアナザー・サイド・オブ・スプリングスティーンなのですが、どの曲もスッと心に沁み入ります。

これは歌詞も理解しなければと思い、対訳付き日本盤CDも購入。
歌詞を眺めて聴くと、より映像が浮かんできます。
このサウンドを味わうのには、アナログがベストだと思います。

ストーリーテラー、ボスの集大成のような作品ですが、曲の隅々に目を配らせたアレンジも素晴らしいです。

私の大好きなアルバムの多くに参加している、プロデューサーでありマルチプレイヤーであるジョン・ブライオンが5曲も参加していてびっくり。
(ジョン・ブライオンのソロ作品はここに書きました。

あと1曲だけですが、本ブログに最も登場するマルチ・ギタリスト、グレッグ・リーズも参加しています。

ボスは本作を「宝石箱のようなアルバム」と言っています。

私にとって大切なアルバムがまた1枚増えました。

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2019年6月14日 (金)

PicaPica / Together & Apart (2019)

ラフトレードからデビューした英国4人組フォーク・ポップバンド。
とにかくフロントの女性ボーカル二人のコーラスが美しく心掴まれました。


そしてサウンドを作っているのは、バックの男性2人。
エンジニアでもあるベースのソニー・ジョンズがプロデュースし、ミックスまで行っています。


Picapica

(アナログにはDL付いています。LPすごく音がいいです!)


曲はフォーク・マナーで、サンデー・デニーにつながるブリティッシュ・トラッドなコブシがなんとも私好み。
しかしバックのサウンドはリバイバルではなく、今のサウンドにアップデートされています。


エレクトリックな味付けはそこそこで、あくまで正統派なフォーク・ポップなのですが、このさじ加減が絶妙なのです。
この美しいコーラスを活かす、やり過ぎないサウンドメイキングが素晴らしいです。


新世代フォークは、アメリカ勢ばかりので、ブリティッシュ・フォークの逆襲に期待です!


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2019年6月 8日 (土)

Doug Tuttle / Dream Road (2019)

今この人にはまっています。
ダグ・タトル。

この方マサチューセッツ出身で、元はMMOSSというサイケバンドのギタリスト/シンガー。
現在はソロとして活動していて、このアルバムで4作目。

MMOSSは60年代風のサイケですが、ソロはほのかにサイケを感じるフォーク・ロックで、自分の好みのドンピシャ。

新作ごとにポップになっているのですが、曲もどんどん良くなっているので問題なし。

バーズ、ニール・ヤングやカート・ヴァイルが好きな方には間違いなくヒットするとすると思います。

Doug_tuttle

(LPにはDL付いています。セカンド、サードアルバムも良いです!)

ギターの音色やアンサンブルなどを聴いてもダグのギターへの強いこだわりを感じますが、エフェクターも自ら設計・製造し販売まで行っています。
mid-fi electronicsというブランドなのですが、プロの間でも評価が高いそうです。

エフェクター設計者としてのインタビュー記事がありました。
https://umbrella-company.jp/contents/mid-fi-electronics-interview/

そして、アルバムクレジットを見て気がつきましたが、全ての楽器の演奏、レコーディング、マスタリングまで全てをダグがこなしています。
まさにリアルDIYミュージシャン。素晴らしい!

ウォッチし続けたいミュージシャンがまた一人増えました。

 

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2019年6月 1日 (土)

Faye Webster / Atlanta Millionaires Club (2019)

アトランタ出身21歳のシンガーソングライター、フェイ・ウェブスターのニューアルバム。
フェイは15歳の時にデビュー・アルバムを自主でリリースしており、このアルバムはサードアルバム。

アルバム・ジャケットのせいで、エキセントリックなサウンドかと思いましたが、とても穏やかなシンガーソングライター・アルバムで、とにかく曲がいいです。

Amc

(アナログはゴールドバイナル、DLついています。)

特徴的なのは、彼女のアンニュイなボーカルとペダル・スティール。
ペダル・スティールはカントリー的な使い方ではなく、音響的に使われています。
またもう一つの重要な楽器としてエレピが効果的に挿入されており、AOR的な雰囲気も醸し出しています。

ラッパーをフィーチャーした曲があったり、色んな要素が入っているのですが、曲とアレンジが素晴らしいので統一感があります。

フェイはカメラマンとしても活動しており、色が印象的なビデオも面白いです。
このビデオもフェイ自ら監督をしているそうです。

近年、才能豊かな若手女子SSWがたくさん出てきて、嬉しい限りであります!

 

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2019年5月19日 (日)

Mavis Staples / We Get By (2019)

2月にライブアルバムが出たばかりですが、早くもスタジオアルバムがリリース!
今年80歳になるメイヴィスですが、アクセル全開です。

本作のコラボレーターは、ベン・ハーパー。
2016年のアルバム「Livin’ On A High Note」に1曲提供していますが、今回はアルバムの全曲を書き下ろし、プロデュースしています。
ベン・ハーパーからメイヴィスにプロデュースさせてほしいと懇願したそうです。

We_get_by 

レコーディングのメンバーは、メイヴィスのツアー・バンド。
ベン・ハーパーは、バンドにあれこれ指示を出さず任せる方針でプロデュース。
いつものようにリック・ホルムストロームのギターが曲の骨格をなしていますが、ダビングも最小限で、超シンプルなバンドサウンドになっています。

メッセージソングをあえて淡々と歌っているように聞こえるのですが、これはベン・ハーパーの思惑でしょう。
メイヴィス・ステイプルズという存在は影響力絶大ですから。

メイヴィスへのリスペクトと共にベン・ハーパーが自身の信念を込めて作り上げた曲に深いソウルを感じます。
それに100%応えるメイビスも圧巻です。

私はジェフ・トゥイーディーがプロデュースした作品に思入れがあるので、ベン・ハーパーとのコラボはどうなのかと気がかりでしたが、心配無用でした。

ベン・ハーパーがボーカルで参加したアルバムタイトル曲「We Get By」。

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