Tyrannosaurus Rex / My People Were Fair And Had Sky In Their Hair... But Now They're Content To Wear Stars On Their Brows (1968)
このなが〜いタイトルのアルバムと出会ったのは、たしか大学の卒業間際
だったと思います。
SPOOKY ELECTRICのギタリスト甲斐君の運転する車に乗せてもらっていた
ときに、カーステレオから流れて来た呪術的な歌に、私は「これ誰?」と
甲斐君に尋ねると、「ティラノザウルス・レックス」という名前が。
「T・レックス?」と面食らう私。
T・レックスと言えば、「ゲット・イット・オン」や「テレグラム・サム」など
ポップでグラムなロックスター。
このサウンドとのあまりにも大きなギャップに、すぐに結びつきませんでした。
それからしばらくして、ティラノザウルス・レックス/T・レックスの一連の
アルバムがCD化されてようやくT・レックスの全貌が見えてきました。
T・レックスの前身であるティラノザウルス・レックスは、マーク・ボランと
スティーヴ・トゥックの2人。
当時でもめずらしい、ギター+パーカッションという組み合わせです。
このデビューアルバムは、アコースティック・ギターとボンゴなどのパーカションと
ボラン歌とスティーヴのコーラスだけ。
後年のT・レックスを期待して聴くとずっこけます。
いかに人と違うことをやるかということに命を賭けているという感じで、
かなり奇抜なサウンドではありますが、ドノヴァンの影響も見えますし、
後のT・レックスを予見するようなポップなメロディーもすでに見られます。
今の耳で聴くと、サイケデリック・フォークの傑作として魅力的な作品でありますが、
当時はかなりヘンテコな音楽と写ったでしょうね。
このCDは、2004年に出たリマスター版ですが、①〜⑫は、オリジナルモノラル版。
⑬がシングル「Debora」のステレオ。⑭以降がアルバムのステレオ版と
アウトテイクスで、このステレオ版をヘッドフォンで聴くとかなりトリップできます。
このデビューアルバム時で、マーク・ボラン21歳。
プロデュースしたトニー・ヴィスコンティはなんと20歳。
早熟すぎでしょう!
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