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2009年6月

Paul Weller / Just A Dream ー 22 Dreams Live(DVD)

4月の来日公演に行けなかったので、お詫びに最新ライブのDVDを購入。

今のウェラー先生、のっています。
ここ10年で今が一番いい状態なんじゃないでしょうか。

ギターのスティーヴ・クラドック以外総取っ替えのニューバンドがいいです。
メンバーは以下。

Guitar / Steve Cradock (Ocean Colour Scene)
Bass / Andy Lewis(Acid Jazzレーベルの重鎮)
drums /Steve Pilgrim (The Stands)
Keyboards /Andy Crofts (The Moons)

(DVDではグレアム・コクソン(Blur)他、ゲストプレイヤーが加わります)

それぞれ、ポール・ウェラーが過去にレコメンドしたバンドばかりで
まさに「ポール・ウェラー・チルドレン」たち。

このメンバーがポール・ウェラー・サウンドを理解して、
的確で熱い演奏をしてくれます。それにのせられ、御大も熱くこたえます。


Weller_dvd


いやーかっこいいです。
これこそ、ウェラー先生に望んでいたサウンドです。

The Jam、スタイル・カウンシル、ソロとサウンドは変化していますが、
このライブを見れば"MOD"という芯は全く変わっていないのがよくわかります。
(モッズじゃなくモッド)

The Jam、スタカン、それぞれの時代しか聴かない人は是非、
今のポール・ウェラーの姿を見て欲しいですね。

このDVD、Brixton AcademyでのライブCDまでついています。
DVDでは、中盤ストリングス隊を従えての、まったりタイムがあるのですが、
CDはそのあたりを排除して終始熱いライブが楽しめます。
(この面子での「Shout To The Top」も良いです!)

でかい音で聴きましょう!

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The Lemonheads / Varshons (2009)

ダイナソーJr.に引き続き、こちらも復活第二弾アルバム。
前作は、フォーク・カントリー趣味を封印したオルタナ路線でしたが、
今回は色んなジャンルの曲を基本カントリーロックに味付けしてカバーしています。
曲名と元歌手は以下です。

01. Just Can't Take It Anymore (Gram Parsons )
02. Fragile (Wire)
03. Layin' Up With Linda (G.G. Allin )
04. Waiting Around To Die (Townes Van Zandt)
05. Green Fuz (Randy Alvey & The Green Fuz)
06. Yesterlove ( Sam Gopal )
07. Dirty Robot (with Kate Moss) (Arling & Cameron )
08. Dandelion Seeds (July)
09. Mexico (Fuckemos )
10. Hey, That's No Way To Say Goodbye (with Liv Tyler)(Leonard Cohen)
11. Beautiful (Linda Perry)

Lemonheads


やっぱりグラム・パーソンズは、ハマっています。
(バックボーカルは、ジュリアナ・ハットフィールドではないですが、
いい感じです)

知らない元曲のアーティストを調べたら、60年代のサイケバンドから、
わりと新しめのバンドもありと、かなりマニアックなアーティストが多いのですが、
全部イヴァンの趣味なんでしょうね。
選曲の嗅覚が鋭いし、どの曲もオリジナルに聴こえるのはさすがです。

⑦はケイト・モス⑩はリヴ・テイラーと有名女優をひっぱりだす伊達男ぶりも
健在でこの2曲が良いアクセントになっています。
(レナード・コーエンの⑩は名曲ですね)

私のお気に入りは①、②、⑩、⑪。
この路線で、オリジナルアルバムを作って欲しいですね。

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The Smithereens Play Tommy (2009)

スミザリーンズのニューアルバムはまたもや企画盤。
そろそろオリジナルを出して欲しいのですが、ザ・フーの「トミー」の
カバーと聞けば素通りできません。

以前もビートルズのカバーアルバムをリリースしていますが、
こちらの方が出来が良いです。


Tommy


(ジャケットはブートレッグのジャケで有名なウィリアム・スタウト。
シャレが効いています。)

カバーというのは、原曲そのままだと、オリジナルを聞いた方がいいわけで
カバーする側の持ち味をその曲に投影しなくてはならないわけです。
ただ、あまりアレンジを変えてしまうと、元曲の良さが失われるので、
そのさじ加減がとても難しい。

その点、このアルバムはザ・フーの曲の良さをいかしつつ、
スミザリーンズの良さも出ている稀なケースと思います。

ただ、ひとつ気になるところは、ボーカルのパット・ディンジオが
歌う曲よりも、他のメンバーがメインボーカルをとる曲の方が、
ザ・フーのカバーとしてはハマっている点。

パットの声は、スミザリーンズの顔なのですが、ある意味コクがありすぎて
ちょっと浮いています。
まあ、パットが歌わないとスミザリーンズでなくなるので、矛盾しているのですが。

今までザ・フーのカバーを色んなバンドがやってきたわけですが、これは最上級でしょう。
見事にパワーポップに仕上げたバンドの力量に感服します。

本家の「トミー」がちょっと難解と思っている人は、こちらから入るもの
ありかもしれません。

どの曲も”すごく良い曲”であることが理解できると思います。

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Terry Callier / Hidden Conversations (2009)

60年〜70年台にソウル/フォーク/ジャズをミックスした斬新なサウンドで
高い評価を得たテリー・キャリアー。

80年代は音楽業界から身を引いていましたが、90年代になって
色んなアーティストにより再評価が高まり、現在はコンスタントに
アルバムをリリースしています。
(私が知ったのは、ポール・ウェラーのレコメンド)


Terry_callier


これは、そんなテリーさんの最新作。
話題なのは、マッシヴ・アタックのプロデュース3曲。
(①、⑨、⑩)
1曲目、ドラムの音から、もろマッシヴ・アタックです。

しかしテリーさん、元々ミクスチャーな人ですがから、マッシヴ・アタックや
その他のプロデューサーに染められることはありません。

彼の弾くアコースティック・ギターと深遠なボイスだけでも、
テリー・キャリアーの世界を構築しています。
だからプロデューサーにエレクトロニカな味付けをされても、
その芯はぶれていません。

テリー・キャリアーの曲が、ジャンルに縛られない多面性を持っていることが、
大きいと思いますが、こんな大ベテランなのに、この柔軟性はすごいです。

過去のアルバムならば、私は73年の「What Color is Love」が好きなのですが、
これを聴いて最新アルバムを聴けば、私が言っていることがわかっていただける
のではないかと思います。

テリー・キャリアーを再発見してください!

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Dinosaur Jr. / Farm (2009)

オリジナルメンバーによる再結成ダイナソーJr.のニューアルバム。

前作は、ハードコアを意識したせいか、混沌としていて
あまり好きではなかったのですが、今回は大絶賛させていただきます。


Farm


路線としては、「ニール・ヤング化」したと言われた「Where You Been」
に近いですが、あの時のダイナソーは、Jのソロプロジェクトだったので、
やはり少し違います。

ツアーに出たこともあり、バンドとしてまとまっているし、
ルー・バーロウの曲2曲も良いアクセントになっています。
しかし、ルーの曲(特にラスト曲「Imagination Blind」)は、メロも声も
マシュー・スウィートそっくりなんですが、この二人こんなに似てましたっけ?

Jの曲も近年ではベストと思う良い曲が並んでいるし、
相変わらずの手癖のギターソロも気持ちいいです。

ラウド系のバンドにしては、ベースの音が異様に小さいのですが、
これはバンドのサウンドを音の固まりとして一体感を持たせたかったからでしょうか。

このミックスは大音量で聴いても耳が疲れず、とても気持ちよく聴けるので
大正解と思います。

ということで、ただいまヘビーローテーション中でございます!

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Inter FM「76R」に出演します

SPOOKY ELECTRICとして、ラジオに初めて登場です。

Inter FM(76.1MHz)で毎週日曜日の18:30〜19:00に
放送されている「76R」という番組にゲスト出演します。
http://www.interfm.co.jp/76r/index.php?mode=sun

収録は終わっていまして、6月21日にオンエアされます。


Interfm


左から、RYAN(Dr)、チャーリー(Sax)、
ナビゲーターの金澤カオルさん、私(Bass)、ヤマムラ(Vo,KB)。
(滋賀県で多忙の甲斐(G)は欠席です)


30分番組なのですが、1時間近くお話をしてあとで編集する形で
収録を終えました。

基本ボーカルのヤマムラが話して、他のメンバーが間の手を
入れていたのですが、ラジオを前提として話すのは、難しいものですね。

簡単な事前の打ち合わせはあったのですが、その中になかった話の方が
採用されていそうです。
そういう時の方が本音が出るものです。
(ディレクターさんは多分、そのあたりは見逃さないと思います。)

本人たちも、どのように仕上がっているかわりません。

一緒にドキドキ、オンエアを聴きませんか?


Inter FM(76.1MHz) 2009年6月21日(日)18:30 オンエア!

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Peter Holsapple & Chris Stamey / hERE aND nOW (2009)

元dB'sのお二人のユニット久々のニューアルバム。
(91年にフルアルバムをリリースしてます)

ザックとしたギターロックかと思いきや、
アコースティック・ギターを中心としたフォーク・ロックできました。


Peterchris


彼らのルーツである、ニール・ヤングやバーズなんかのエッセンスをいかしつつ、
パワーポップ的なセンスでまとめているので、枯れた印象はありません。

自分が書いた曲は自身がメインボーカルをとっているので、ほぼ半々ですが、
私としては、ピーター・ホルサップルの声が好きなので、ピーターの曲を
もっと聴きたかったところです。

(クリスの曲も良いです。2004年に出たソロよりもこちらに入っている
曲の方が好きです。)


ピーター・ホルサップルのソロアルバムのことは、以前ここ
書いたのですが、このアルバムのテイスト
でソロアルバムを作ってくれたら最高だったのにと思ってしまいます。


繰り返しますが、このユニットの出来も凄く良いです。

ただ、ピーター・ホルサップルが好きなもので。

dB's、R.E.M.ファンは必ず聴きましょう!

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SPOOKY ELECTRICライブ情報/6月23日(火)六本木morph

月一ライブ展開中のSPOOKY ELECTRIC、
次のライブは六本木morphです。

今回のライブのタイトルをmorphさんのご好意で
「Reach The Stratos 」にしていただきました!

よろしくお願いします!


Morph623

2009年6月23日(火)
六本木morph-tokyo

MAP

open 17:45 start 18:15
前売り 2400円 当日 2900円(ドリンク代別)


出演アーティスト(出演順)
SOUL TRUMP/ICHIU/No MMM's/まなちゅー/
Fit/SPOOKY ELECTRIC


チケット予約等のお問い合せは
contact@spookyelectric.net まで。

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Wilco / Ashes Of American Flags (DVD)

ウィルコの全米ツアーを記録したDVD。

ほとんど、ライブシーンなので、ライブDVDとして見られます。
(ちなみに、DVDをPCに入れると、収録曲+α(20曲)のmp3が
ダウンロードできます。)


Wilco_dvd

ウィルコの日本に入ってくる情報は、ボーカル/ソングライターの
ジェフ・トゥイディーのことばかりなので、ウィルコはジェフの
ワンバン・バンドとおもわれがちですが、このDVDをみれば
それが違うことがわかります。

現在のウィルコのメンバーは以下です。

Jeff Tweedy (ボーカル/ギター)
John Stirratt (ベース)
Glenn Kotche (ドラム)
Nels Cline(ギター)
Pat Sansone(ギター、キーボード他)
Mikael Jorgensen (キーボード)


メンバー一人一人の持っている情報量が凄いです。
メンバーの個性が見事にバンドのカラーになっています。

ネルスがギター弾き過ぎと思っている人も多いと思いますが、
この映像を見れば、今のウィルコはこれでいいんだと納得できるかもしれません。
(この人は、テレビジョンが大好きと思ったのですが、違いますか?)

楽器をなんでもこなしてしまうパットや、ギタリストとしてもかなりの腕のジェフが
ウィルコのサウンドをより重層的にしていると思います。
(唯一コーラスをとるベースのジョンもいい味出しています)

ウィルコはバンドとして非常にいい状態であることが、映像から伝わります。

近年のアルバムは、ちょっと難解な方向に向かっているのかという
印象があったのですが、まったく軸はぶれていなかったことが、
このDVDから伝わります。

デビューからずっと聴いていましたが、このDVDを見て初めて
このバンドの本質が見えたような気がします。

もうすぐリリースされるニューアルバムの期待も膨らんできました。

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Jay Bennett / Bigger Than Blue (2004)

元ウィルコのジェイ・ベネットが45歳という若さでお亡くなりになりました。

アンクル・テュペロから分裂して、ウィルコとサン・ヴォルトになったあたりから
追いかけてきたので、この訃報はショックです。


ウィルコ在籍時(セカンドから、Yankee Hotel Foxtrotまで)のサウンドを聴くと、
プレイヤーとして、ソングライターとしてジェイ・ベネットの貢献が大きかったはず。

ジェイ・ベネット脱退後ウィルコは、実験的な要素を深め、
オルタネイティブ・ロックにシフトしていくのですが、初期のウィルコが好き
という方も多いと思います。


そんな方には、ジェイ・ベネットのソロアルバム「Bigger Than Blue」がおすすめです。
(Jay Bennett & Edward Burch名義のアルバムではより実験的なサウンドを
試みていますが自身のソロはロックです。)


Jay_bennett


カントリー・ロックをベースに、シンガーソングライター的な要素も加わった、
大人なロックアルバムです。
ジョー・パーニス(ex.パーニス・ブラザース)に似たスモーキーな声も
味わいがありますし、エルビス・コステロのファンにもうけると思います。


マルチプレイヤー、プロデューサーとして、またソロ・アーティストとして、
これからも良質な作品を生み出してくれると期待していたので残念です。

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Eels / Hombre Lobo 12 Songs Of Desire (2009)

あまり話題になっていない、イールズのニューアルバムですが、
良いです。

ほとんどの曲がギター、ベース、ドラム、歌だけ。
過度な装飾音は一切なく、音色の感じからすると、
「イールズ版ホワイトアルバム」でしょうか。


Eele_new


でも、ローファイではないんですよね。確信犯です。

このむき出しの音が実にかっこいいです。
それとヘビーな曲に対応する、メロディアスな曲が良い出来で②、④、⑩
なんてシンプルなんだけど味わい深い作品に仕上がっています。

この人は、強いて例えるならベックとエリオット・スミスの中間と
言えばよいでしょうか。

なかなかマーケティングしにくいアーティストですが、ソングライティングは
一級品と思います。
(しかし、両者のファンを取り込めていない気がするのですが・・・)

最近の作品は、色んな要素を詰めすぎている気がしたので、
このシンプル&POP路線は大歓迎です。

私にとっては、2000年の「Daisies Of The Galaxy」以来の傑作ですね。

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Matthew Sweet and Susanna Hoffs / Under The Covers Vol.2 (2009)

はじめてですが、聴いていないのに書いちゃいます。

マシュー・スウィートとスザンナ・ホフス(元バングルズ)が
自分たちの好きな曲をカバーする企画「Under The Covers」の第二弾が
7月にリリースされます。今回は70年代です。(日本盤は未定)

Vol.1も王道な曲とマシューのマニアックな趣味がまざった選曲でしたが、
今回もかなり面白い選曲ですね。

中でも気になるのが、イエスのカバー。
マシューがイエスのファンだったことは、知っていたのですが、
これはどんな仕上がりになっているか想像ができません。
(マシューのアルバム「Blue Sky On Mars」のロゴはイエスのジャケットを
手がけたロジャー・ディーンに依頼しています)

フリードウッド・マックは、マシューがリンジー・バッキンガムが大好きなので
納得ですが、リトルフィートの「Willin’」は、スザンナの選曲でしょうか?
いや、全曲マシューの選曲のような気がします。

いずれにしても発売が待ちどうしいですね。

どこよりも早く情報を届けてくれたCDジャーナルさん、ありがとうございます!
(いつもお世話になっています!)

Underthecover2


01. Sugar Magnolia (The Grateful Dead)
02. Go All The Way (The Raspberries)
03. Second Hand News (Fleetwood Mac)
04. Bell Bottom Blues (Derek & The Dominoes)
05. All The Young Dudes (Mott The Hoople)
06. You’re So Vain (Carly Simon)
07. Here Comes My Girl (Tom Petty And The Heartbreakers)
08. I’ve Seen All Good People: Your Move/All Good People (Yes)
09. Hello It’s Me (Todd Rundgren)
10. Willin’ (Little Feat)
11. Back Of A Car (Big Star)
12. Couldn’t I Just Tell You (Todd Rundgren)
13. Gimme Some Truth (John Lennon)
14. Maggie May (Rod Stewart)
15. Everything I Own (Bread)

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Elvis Costello / Secret, Profane & Sugarcane (2009)

祝!復活カワード・ブラザース。
盟友Tボーン・バーネットをプロデューサーに迎えての
コステロ師匠のニューアルバムです。

Tボーン・バーネットがプロデュースするのは、89年の「Spike」
以来ですが、バーネットは今やグラミー受賞プロデューサーに
なってしまいましたから、2人の立ち位置も変わってしまいましたね。

Tボーン・バーネットがプロデュースするということで、
最近の作風であるゴシック的なオルタナ・カントリーかと思いきや、
ナッシュビルの地元のミュージシャンを起用して3日で録音をすませた、
カントリー/ブルーグラスアルバムが届けられました。


Costello_new


(ポール・マッカートニーや、ジョニ・ミッチェル、ジェイムス・テイラーも
移籍したヒア・ミュージックからのリリースです)


同じくTボーン・バーネットがプロデュースした、「King Of America」と
比較されると思いますが、かなり違います。

「King Of America」が、英ロックアーティストが、米ベテランミュージシャンを
起用して、屈折したアメリカン・ミュージックへの愛情を複雑に表現していた
アルバムに対し、今回のアルバムは、そういった国やジャンルへのこだわりは
無くて、単にこのフォーマットを試してみたかったので、Tボーン・バーネットに
ミュージシャンの手配とかアレンジとか全部まかせて、さくっとノリで
作っちゃいました的な雰囲気を感じます。


だからと言って手抜きという訳でなく、興味深いサウンドになっているのが、
さすがカワード・ブラザースです。
音的には、ドラム抜きの完全カントリー/ブルーグラスなのですが、コステロの
独特なメロディーとコステロ、Tボーンのギターが乗ると純粋なカントリーには
ならないんですよね。
(特にアルバム「All This Useless Beauty」に収録されていた
Complicated Shadowsのセルフカバーは、完全ロックです)

このアルバムを、渋い大人の音楽としてありがたがって聴くのも違和感があります。

「またコステロが気まぐれでこんなアルバム作っちゃって」と言いながら
楽しむのが粋な聴き方かもしれません。

久しぶりに、カワード・ブラザース名義で出したシングルを聴いたら、
みごとにニューアルバムの世界の音でした。
やっぱり2人でやるとこの音になるんですね。

(特に「They'll Never Take Her Love From Me」はこのアルバムに
収録されても違和感ありません)

コステロ師匠のことですから、もうすでに次のアルバムの構想に
入っているのではないでしょうか。
いつもの法則ならば、次は激しいロックアルバムなのですが、
意表をつく変化球を投げてくるかも。

どんな玉でも受け止めますよ!

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