The Smithereens Play Tommy (2009)
スミザリーンズのニューアルバムはまたもや企画盤。
そろそろオリジナルを出して欲しいのですが、ザ・フーの「トミー」の
カバーと聞けば素通りできません。
以前もビートルズのカバーアルバムをリリースしていますが、
こちらの方が出来が良いです。
(ジャケットはブートレッグのジャケで有名なウィリアム・スタウト。
シャレが効いています。)
カバーというのは、原曲そのままだと、オリジナルを聞いた方がいいわけで
カバーする側の持ち味をその曲に投影しなくてはならないわけです。
ただ、あまりアレンジを変えてしまうと、元曲の良さが失われるので、
そのさじ加減がとても難しい。
その点、このアルバムはザ・フーの曲の良さをいかしつつ、
スミザリーンズの良さも出ている稀なケースと思います。
ただ、ひとつ気になるところは、ボーカルのパット・ディンジオが
歌う曲よりも、他のメンバーがメインボーカルをとる曲の方が、
ザ・フーのカバーとしてはハマっている点。
パットの声は、スミザリーンズの顔なのですが、ある意味コクがありすぎて
ちょっと浮いています。
まあ、パットが歌わないとスミザリーンズでなくなるので、矛盾しているのですが。
今までザ・フーのカバーを色んなバンドがやってきたわけですが、これは最上級でしょう。
見事にパワーポップに仕上げたバンドの力量に感服します。
本家の「トミー」がちょっと難解と思っている人は、こちらから入るもの
ありかもしれません。
どの曲も”すごく良い曲”であることが理解できると思います。
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