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2009年7月26日 (日)

Matthew Sweet And Susanna Hoffs / Under The Cover Vol.2 全曲解説

まだ購入前にブログにこのアルバムのことを紹介しましたが、ようやく手元に届いたので簡単に全曲解説しちゃいます。

クレジットを見ると、ドラムにリック・メンク(ヴェルヴェット・クラッシュ)、ギター、スティールギターにグレッグ・リーズ、ベース、ピアノ、ギターにマシュー・スウィートという構成でベーシック・トラックを録って、後でゲストプレイヤーがダビングしていった模様です。

プロデュースはマシューとスザンナ、ミックスはマシューです。
この面子でレコーディング、ミックスまでもマシューなので、100%マシュー・サウンドです。


Utc_vol2


では、各曲の解説というか感想を。

01. Sugar Magnolia (The Grateful Dead)
「アメリカン・ビューティ」収録のカントリー曲ですが、マシューの趣味のグラム・パーソンズ経由のカントリー・ロックっといった感じで、このアルバムの出来を確約するようなトップバッターですね。


02. Go All The Way (The Raspberries)
これは2人とも大好きな曲でしょう。エリック・カルメン率いるラズベリーズのパワーポップを代表する甘くもヘビーな曲。
リードボーカルは2人で交互にとりますが、2人の持ち味が出ていて良いです。


03. Second Hand News (Fleetwood Mac)
フリードウッド・マックの大ヒットアルバム「噂」のオープニング曲。
本家のリンジー・バッキンガムが参加しています。
マシューのメロディーセンスはかなりリンジーに影響されていることがわかります。
スザンナもスティーヴィー・ニックスになりきっています。
(というか元々似てますが)


04. Bell Bottom Blues (Derek & The Dominoes)
クラプトンとは意外な選曲ですが、スザンナがボーカルをとることで結構新鮮です。
グレッグ・リーズのリードギターが最高です。


05. All The Young Dudes (Mott The Hoople)
ボウイが売れずに悩んでいたモット・ザ・フープルに贈った曲。
ボウイの曲はマシューのライブで「ムーンエイジ・デイドリーム」を聴いた時から、マシューにあっていると思いました。これも出来が良いです。


06. You’re So Vain (Carly Simon)
オリジナルでは、コーラスがミック・ジャガーです。
ミック・ジャガーのコーラスは、目立ちまくりでちょっと浮いていますが、こちらのコーラスの相性は、ばっちりです。


07. Here Comes My Girl (Tom Petty And The Heartbreakers)
トム・ペティとマシューは、あまり接点を感じていませんでしたが、これを聴くと「アメリカン」なテイストは共通していますね。
これは、2人共影響を受けたバーズ、ロジャー・マッギンの遺伝子のせいかもしれません。


08. I’ve Seen All Good People: Your Move/All Good People (Yes)
プログレ大好き少年だったマシューらしい選曲。
イエスの元歌は聴いたことがなかったので、YouTubeで拝見。
トラッドの影響も感じる曲で、ジョン・レノンの「Give Peace The Chance」と「Instant Karma」に影響を受けて作られた歌だそうです。
だから歌詞に「Give Peace The Chance」が出てくるんですね。
ギターに本家のスティーブ・ハウが参加しています。


09. Hello It’s Me (Todd Rundgren)
トッドの曲は2曲入っていますが、出来はCouldn’t I Just Tell Youの方がいいかな。サビのファルセット部は、スザンナに歌わせた方が良かったのでは。


10. Willin’ (Little Feat)
これは「セイリン・シューズ」バージョンを下敷きにしていますね。
歌い回しをかえているので一瞬リトル・フィートの曲とわかりません。
スザンナがリードをとる曲の中では一番の出来と思います。


11. Back Of A Car (Big Star)
ビッグ・スターのトリビュート盤でマシューは「Ballad Of El Goodo」をカバーしていて、それで気が済んだのかここではスザンナにリード譲っています。
やはりサウンドは、マシューのオリジナルアルバムの音に一番近いです。
それほど、ビッグ・スターの影響が大きいのでしょう。


12. Couldn’t I Just Tell You (Todd Rundgren)
サムシング/エニシング?のロックな曲。
本家はちょっとバタバタしているのですが、2人はこのポップと実験性がうまく調和した曲をうまく処理しています。


13. Gimme Some Truth (John Lennon)
以前は、ジョン・レノンの「Isolation」をギター1本でカバーしたことがあるマシューですが、今回もレノンの「心の叫び曲」をチョイス。
マシューのシャウトは、レノン曲によく似合います。


14. Maggie May (Rod Stewart)
これは、あまりひねらずオーソドックスな仕上がりですが、スザンナの以前よりすこししゃがれた声にあっていてアルバムのアクセントになっています。


15. Everything I Own (Bread)
ブレッドと言えば、「IF」しか知りませんが、この曲はよい曲ですね。
ボーイ・ジョージもカバーしているとか。
これは、マシューがスザンナ用に持ってきた曲なのでしょうか。
スザンナにジャスト・フィットしていますね。


16. Beware Of Darkness (George Harrison)
ジョージの息子のダニー・ハリスンがギターで参加しています。
マシューがいかにもチョイスしそうな曲で、マシューの作るメロディーとの相似点もみられます。


ということで今回は70’sということで、2人も身近に感じてい曲を多くチョイスしているせいか、かなりリラックスして制作された感じがします。
また、マシューが裏方にまわってスザンナを全面に押し出した感じもします。
それと、スティール・ギターの名人、グレッグ・リーズが大車輪の活躍です。
もう、カバー・マスターの域に達してきましたね。

さて、次の80’sはあるのか?
自分たちもそのシーンにいた訳ですからやりにくいかも。
でも、カーズとかプリンスとかマドンナはやりそうですね。

(マシューは、マドンナの「Justify My Love」を来日公演でカバーしていましたし、スザンナの元バンド、バングルズの最大のヒットはプリンス作の「Manic Monday」だからプリンスのメロはスザンナに合うはず。)

次作も期待しています!

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コメント

どうも、しばらくです!
HMVに載っている「Under The Covers~great Pop Paradise」ってVol.2のボートラ付日本盤のことですか?この機会にVol.1もボートラ付で再発されるの?これは悩ましいですね。

投稿: 丸山ヨシオ | 2009年7月27日 (月) 02時22分

ここは待つべきでしょう~日本盤。
確かVol1もボートラ付き。5曲のボートラ付きという情報もあります。。。9月ですが。でも、待つべきでしょう~~~

投稿: umi | 2009年7月26日 (日) 23時30分

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