Wilco / (The Album) (2009)
ウィルコのニューアルバムは、今のバンドの姿をストレートに表した作品になりました。
ジム・オルークがプロデュースした「Yankee Hotel Foxtrot」は、
まぎれもない傑作ですが、この作品のおかげで「小難しいインテリバンド」と、
とられたのも事実です。
ジェイ・ベネットが脱退して、その後新しいメンバーが入ってもまだ
「Yankee Hotel Foxtrot」を引きずっていたようにも思われますが、
この作品で完全に今のメンバーのウィルコが完成したのではないでしょうか。
そっけないアルバムタイトルは、ビートルズの「ホワイト・アルバム」を
意識したのかどうかわかりませんが、「ホワイト・アルバム」と同様、
こちらのアルバムもコンセプトらしきものはありません。
とにかく、”このメンバーでスタジオに入ったらこんなんできました”的な
ある種投げやりな所も感じますが、このざらつきは私は好きです。
デヴィット・ボウイのような①から入ったかと思ったら、テレビジョンのような④、
ジョージ・ハリスンな⑥など影響を受けたアーティストのテイストをそのまま
やっちゃっています。
このメンバーで音を出すと、何をやってもウィルコになる自信があるんでしょうね。
今バンドが良い状態にあることがわかります。
全体のトーンが明るくポップな面もいいですし、肩の力の抜け具合もいい感じです。
もはやカントリー的なサウンドは、ほんの一部になっているので昔のファンは
去ってしまったかもしれませんが、
ウィルコこそ真のミクスチャー・ロックバンドでしょう。
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