« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »

2011年11月

2011年11月29日 (火)

Talking Heads / Chronology (DVD)

75年のCBGB出演から、2002年のロックの殿堂入りの再結成までを
ライブ映像でとらえたDVD。

だんだん音楽性が高くなってプロフェッショナルになっていく様子が、
よくわかります。


Talkingheads_dvd

トーキング・ヘッズって、リアルタイムで聴いた時は、
すでに「最先端のインテリバンド」なイメージだったので、結成当初の
コンセプトありきで、演奏はヨレヨレの映像が意外でしたね。
(デヴィット・バーンのギターはうまいけど)

この映像を楽しむには、メンバーが映像を見ながらコメントする字幕が必須。
貴重なコメントがいっぱい出てきます。

特にバンドが大所帯化した時のコメントが興味深く、ミュージシャンを補強
してテクニカルの部分を強化した訳でなく、楽器をパーツ化することで、
グルーヴを作ったいう箇所は思わず納得。

ブラック・ミュージシャンを起用して、搾取したみたいに言われていた
この時期の映像もよく見れば、各メンバーはテクニカルな演奏というより、
単調なフレーズやリフを繰り返しており、凄腕のミュージシャンを起用して
パワーアップしたと思っていた自分の先入観を反省した次第です。


トーキング・ヘッズって知ってるつもりで、ちゃんと理解できていない
バンドでした。
(一応全アルバムは聴いているのですが)

そういう私には、このDVDは大変ありがたいです。

日本版のWikiには、ロックの殿堂の再結成で、デヴィット・バーンと
他のメンバーの溝が…みたいな表記がありましたが、
この映像とコメントから、それは否定できると思います。
(ドラムのクリスの嬉しそうな顔を見れば一目です。)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月26日 (土)

The Rolling Stones / Some Girls Live In Texas '78 (DVD)

私が見たストーンズの映像の中で、一番凶暴なストーンズです。

ホーン・セクションも女性コーラスもなし。
サポートは、ピアノのイアン・スチュワートと、キーボードの
イアン・マグレガン(元フェイセス)のみ。

Some_girls_78


当時のパンクに対抗するための武装だったのでしょうが、2003年に
横浜アリーナでみたストーンズのセンター・ステージの音が
まさにこの映像の音の感じだったので、本質は変わっていないと
いうことでしょう。
(横アリのセンターステージでは、アンプの生音まで聴こえて感動的でした。)

2003年のライブでも感じたのですが、このガレージ感は、
ロン・ウッドの貢献が大。
78年では、さすがにキースもバリバリ弾いていますが、
近年ではキースはおいしいところだけ弾いて、
あとはロニーに任せている感じですものね。

歴代のストーンズのギタリストの中で何かと評価の低い
ロニーさんですが、ロニーがいなければ、今ストーンズも
存在しないであろうし、ワイルドなライブ・バンドとしての
ストーンズは、ロニー加入後のこの時期が一番かもしれません。
(スライドギターは、めちゃくちゃうまい!)

ロン・ウッドを擁護することばかり書きましたが、ライブ演奏曲を
ニューアルバム中心で臨むメンバーの緊張感が伝わるシーンも多くあり、
デコレーションされていない素のストーンズが見られ、大変貴重な
映像であることは間違いないです。
(ミックの過剰なパフォーマンスも、不安の裏返し?)

ボブ・クリアマウンテンがミックスした、ライブ感あふれる音も素晴らしいです。


おまけの「Saturday Night Live」の映像も貴重ですが、78年のライブを
振り返るミック・ジャガーのインタビューも興味深かったです。
(Miss Youの4つ打のアイデアは、ビリー・プレストンのものだったとか)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月23日 (水)

Meshell Ndegeocello / Weather (2011)

ミシェル・ンデグオチェロの最新作は、ジョー・ヘンリーのプロデュース。

ミシェルといえば、多くのアーティストのレコーディングに参加している
腕利きのベーシストでもあるのですが、本作は、ベーシストとしての側面を
ほとんど封印して、シンガーソング・ライター・アルバムを作ってくれました。


Meshell_weather


冒頭から、ジョー・ヘンリー作品に共通する独特のアコースティック
サウンドが全開。
相変わらず、ジョー・ヘンリーのプロデュース作品は音が良いです。

レコーディングは、ジョーの家の地下のスタジオで、わずか5日間で録音。
レコーディングメンバーと、プロデューサーとの信頼関係がないと、
とても5日間でレコーディングを終えられません。

このライブ感を生かしたサウンドが、凄く良くて、同時期に制作していた
ジョーのソロアルバム「Reverie」のサウンドと共通しています。

ミシェルの深淵なボイスが、ジョー・ヘンリー・マジックの施された
サウンドに融和されている感じで、レナード・コーエンの「Chelsea Hotel 」
なんか最高のカバーに仕上がっています。


私は、ジョーの最新アルバムより、こちらの方が気に入りました。
でも、両方聴くことをお勧めします。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月20日 (日)

The Who / Quadrophenia Deluxe Edition

私が持っている「四重人格」のCDもアナログも、音の立体感のない
今ひとつな音質で、「My Generation」や「Who's Next」に比べて、
思い入れの少ないアルバムでしたが、リマスターされたこのCDを聴いて、
印象が一変しました。

Quadrophenia


あと、今までアルバムの背景を調べずに聴いていたのですが、今回、
ピートの解説を読んで腑に落ちた部分も多く、対訳付きの日本盤を
選んで正解でした。

そして、Disc2に収められた、驚くべき完成度のピートのデモ。

ザ・フーのメンバーのプレイヤーとしてのスキルを考えると、
ある程度のアレンジはメンバーと一緒に考えるのが普通だと思う
のですが、もうアレンジする余地がほとんどない完成されたデモを
作ってしまっています。

これを渡された時のメンバーの気持ちを考えると、
複雑な気持ちになってしまいます。

完成した曲を聴くと、もちろん各メンバーすばらしい演奏を
しているのですが、ジョンやロジャー、キースまでもが早い時期から
ソロアルバムを出している訳がわかるような気がします。

ザ・フーって、自分たちが凄いバンドであることを理解していながら、
各メンバーがいつも腹に一物持っているイメージなんですね。
たぶん、あたっていると思います。

きちっとリマスターされたことで、「Tommy」に比べて日陰だった
「四重人格」の注目度も増すのではないでしょうか。

73年、Top Of The Pops出演の映像「5:15」


| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年11月16日 (水)

Dirty Projectors + Bjork / Mount Witternberg Orca (2011)

シュガーキューブス時代からビョークは聴いているが、
最近の作品は高尚すぎてちょっと…という方
(私です)には、こちらがおすすめです。

Dp_bjork

ダーティー・プロジェクターズとビョークとのコラボ作品。
これは、彼らがニューヨークで行ったチャリティー・コンサートで
演奏した曲を改めてスタジオ録音したものです。

この作品は、あくまでもダーティー・プロジェクターズが主で、
ビョークがゲスト。

ビョークのボーカルに、ダーティー・プロジェクターズの
独特のコーラスが絡むことで、実験的でありながらも、
ポップなサウンドになっています。

最近のビョークの作品にはない感触が新鮮で、やっぱりビョークには
下界におりてきてポップな作品を作って欲しいと実感。

このCD、初回限定版らしいので、気になった方はお早めに。


ライブの時の映像

スタジオバージョン


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月13日 (日)

V.A. / Achtung Baby Covers (Q Magazine)

U2のアクトン・ベイビー、20周年記念リマスターが出ましたが、
高価なボックスセットよりも気になったのが、Qマガジンの付録の
カバーアルバム。


Q_magazine_u2


しかし、アマゾンでもすでに完売のようなので、
YouTubeで音源をチェック。

どのバージョンも、オリジナルに敬意を払いつつも、
バンドの個性を忍ばせ力作です。

その中で一番の出来は、ジャック・ホワイトの「Love Is Blindness」
でしょう。
これはオリジナルを超えたかも。

その他は、パティ・スミスと、ディペッシュ・モード、ガービッジが
よかったです。

このアルバムは、この手の企画ものでは、飛び抜けて出来が良いので、
おまけでなく、一般に販売して欲しいですね。


Nine Inch Nails – Zoo Station
U2 (Jacques Lu Cont Mix) – Even Better Than The Real Thing
Damien Rice – One
Patti Smith – Until The End Of The World
Garbage – Who’s Gonna Ride Your Wild Horses
Depeche Mode – So Cruel
Snow Patrol – Mysterious Ways
The Fray – Trying To Throw Your Arms Around The World
Gavin Friday – The Fly
The Killers – Ultraviolet (Light My Way)
Glasvegas – Acrobat
Jack White – Love Is Blindness.



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月10日 (木)

Real Estate / Days (2011)

スマイル・ボックス到着。
堪能中ですが、ちょっと一息入れて、久々に若手バンドをピックアップ。


Real_estate_days

ニュージャージー出身の3人組ギター・バンド、リアル・エステイトの
2ndアルバム。

このアルバム、80年代〜90年代初頭にネオアコ、ギタポにはまった
40歳代には、まさにどストライクなサウンド。
ファーストは未聴なのですが、試聴機で聴いた2本のギターの美しさに
やられてしまいました。

ウェブにアップされているインタビューを読むと、アルバム・タイトルの
「Days」はテレビジョンの2ndアルバム「Adventure」収録の名曲
「Days」からとったとか、フィーリーズが大好きとか、
私の指向とどんぴしゃり。

曲もいいし、少ない音ながら素晴らしいギターサウンドを展開しています。

アメリカのバンドながら、どこかイギリス的な影の部分も感じると
思ったら、フェルトに似ているからそう感じたんですね。

アメリカのバンドの影響ばかり、インタビューで答えていたけど、
絶対イギリスのギターバンドの影響も受けているはず。

英国ドミノ・レコーズからリリースされているし、イギリスでも
ウケるのではないでしょうか。

ファーストも要チェックですね。


早速話題になっているらしい、シングル曲「It's Real」


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 5日 (土)

The Beach Boys / Smile

予約していたボックス・セットが出荷延期に・・・
しかし、1枚ものはすでに店頭に並んでいる。
悩んだあげく、日本盤を購入。
この週末、悶々とした思いを回避出来て正解でした。
だって、あの「スマイル」が正式盤として出たのですから!


Beachboys_smile

(盤面には、「The Smile Sessions」と表記されています。こちらが正解でしょうね。)


海賊版に手を出し、スマイルの断片の入ったボックスを聴き、
ブライアン・ウィルソン版の「スマイル」を聴いた私ですが、
やはりこの音質、完成度には驚きました。
そして、今まで聴いたことのないバージョンも。

ビーチ・ボーイズ版「スマイル」ですが、構成は2004年にリリースされた
ブライアン版が元になっています。
ブライアン版は、当時のセッションでは、完成しなかった部分を
ヴァン・ダイク・パークスと、バンドメンバーで足して完成させた
訳ですが、ビーチ・ボーイズ版は、足らない部分は、一度お蔵入りに
なった後に個別にリリースされた音源などから持ってきて、
マッシュアップされた模様。

例えば、「サーフズ・アップ」では基本セッションのブライアンの
ボーカル・バージョンを使い、当時完成しなかった歌詞の部分は、
アルバム「サーフズ・アップ」に収録された、カールのボーカルを
持ってきたり。

なので、かなり編集されています。
(かなり強引に繋いだ箇所も見受けられます)
また、曲順も、ブライアン版と若干違います。

しかし、この圧倒的にプログレッシブでドラッギーなビーチ・ボーイズ版
「スマイル」の前では、ブライアン版がかわいく思えてしまいます。
当たり前ですが、やはりこのサウンドは当時(66-67年)にしか
出せないサウンドなんですね。

若いロック・ファンがこのアルバムを聴いたらどういう反応をするのか、
気になるところです。

早く、アナログでも聴きたい!


ブライアンが、ピアノで弾き語る「サーフズ・アップ」。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年11月 3日 (木)

Tom Waits / Bad As Me (2011)

オリジナルアルバムとしては、7年ぶりのニューアルバム。
すでに、あちこちで称賛の声が上がっていますが、本作よいです。


Badasme


「ボーン・マシーン」でオルタナ化してからは、その過剰ぶりに
今ひとつついていけず、アライサム期のアルバムばかりに手
が伸びてしまっていましたが、本作は非常にバランスがよく、
アライサム期のトム・ウェイツが好きな人にもフィットする
作品になっています。
(特に後半のバラードに狂喜されている方が多いのでは)

キース・リチャーズとフリー、おなじみですが、マーク・リーボの
参加が話題になっていますが、もう一人重要な方が参加しています。
ロス・ロボスのデイヴィッド・イダルゴです。

最初に聴いた時に、ロス・ロボスの傑作アルバム「Colossal Head 」に
近い感触があったのですが、かなりの曲でデイヴィッド・イダルゴが
ギターを弾いていました。
イダルゴのギターが効いているんですよね。まさに影の功労者。

この無国籍なサウンドが、違和感なく聴けるということは、
トム・ウェイツがやってきたことが定着したということなんでしょうね。
マーク・リーボは昔は異端のギタリストだったのに、今や引っ張りだこですから。

今年のRock And Roll Hall Of Fameでのパフォーマンスとスピーチ。
ニール・ヤングがトム・ウェイツを紹介しています。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »