Alternative

Monsters Of Folk / Monsters Of Folk (2009)

ジム・ジェームス(マイ・モーニング・ジャケット)、コナー・オバースト、
マイク・モーギス(ブライト・アイズ)、Mウォードという、
その手の音が好きなひとにはたまらないメンバーで結成されたのが
「モンスターズ・オブ・フォーク」。
ナイスなバンド名です。

Mof


マイクを除く3人のソングライターが5曲ずつ持ち寄って仕上げたそうですが、
バラバラ感はなく各メンバーの個性をいかしつつも「モンスターズ・オブ・フォーク」
のカラーがしっかり出ています。

ボーカルは曲を作った人がメインをとっているようですが、すばらしいコーラスが
バンドの統一感を生んでいると思います。

なんでも、バンドの縛りとしてすべての演奏を4人でするということで、
ゲスト参加はなし。
ドラムもマシンを使ったり、本業ではないジム・ジェームスが叩いたりしています。

そういったことがプラスに作用しているのは、メンバーが本当に楽しんでいる
様子が音から感じられるからでしょう。

ニュー・アメリカーナ(こんな言葉は使われていないかも)の旗手達が作った
音楽は、やはり魅力的です。

マイ・モーニング・ジャケット、ブライト・アイズ、Mウォード。
これらの名前に反応してしまう人は素通りできないアルバムです。

CDジャーナルさんにインタビューが載っているので、
興味のあるかたはチェックしてみてください。

http://www.cdjournal.com/main/cdjpush/monsters-of-folk/1000000338

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Chuck Prophet / ¡Let Freedom Ring! (2009)

チャック・プロフェット2年ぶりのアルバム。

この人の作品にはハズレがありません。
本作もよいです。


Chuck_new

(今回はメキシコでレコーディングしたそうです。だからこのジャケットなんですね)

元々要素はあったものの、一層ディラン化がすすんだように感じます。
そういう意味では、トム・ペティが近いのですが、チャック・プロフェット
の方がオルタナ感が強く、私にはチャックの方がジャストフィットなんですね。
(元グリーン・オン・レッドですから!もはや一部のマニアしか知らない?)

チャック・プロフェットはギタリストでもあり、いつもそのこだわりの
ギターサウンドに聞き惚れてしまいます。
まして今回のプロデュースは、私のブログにもたびたび登場する名ギタリスト、
グレッグ・リーズとチャックの共同プロデュース。
当然ギターの音がとてもいいです。

今回はポップな曲が多く、今まで以上にロックファンにアピールできると思います。

しかし・・・東京の大手輸入CDショップにさえ、このCDは
入荷していないんです(怒)
ずっと良い作品を作っているのにこの仕打ちはひどいです。

ガツンとくるアメリカン・ロックをお探しの方にはチャック・プロフェットを
おすすめします。
必ず満足させてくれますから!

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Jim O'rourke / The Visitor (2009)

ロック界の最重要人物の一人、ジム・オルークのニューアルバム。

インスト、38分、1曲という情報をきいて、ジム・オルークの「歌もの」が
好きな私は、ちょっとついて行けるか心配になりましたが、取り越し苦労でした。


Visitor_2

(国内盤のおまけのポストカード)

このアルバムには、ヴァン・ダイク・パークスやブライアン・ウイルソンが
探し求めていた「理想のアメリカ的なるもの」が、ジム・オルークという
表現者を通じて新たに提示されています。

でも先人達とは違って、やっぱりソースが古いアメリカン・ミュージックから
現代までの膨大な音楽からインスパイアされていて、そのミクスチャー度が
すごいことになっています。

だからといって、難解になっていないところがすばらしいです。

ジム・オルークは音楽制作にあたる実作業をすべて自分で出来てしまう人
ですが、このアルバムは、全ての楽器の演奏、アレンジ、録音、プロデュース、
ミックスを全部一人でやってしまったそうです。
(録音2年、ミックス1年をかけてコツコツ自宅スタジオ(東京)で作業したとのこと)

こんなすごいレベルで、すべてを一人でやれてしまうのは、
今この人だけではないでしょうか。
そんなジムが現在東京に住んでいることが、ちょっと誇らしいです。


本当にイマジネーションをかき立てられる「音」ですね。
(インストですが、歌心あふれる音なんです)

「Smile」や「Song Cycle」が聴ける人なら大丈夫です。
間違いなく2009年最重要作の1枚になるこのアルバムを、
多くの人におすすめしたいです。

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The Cribs / Ignore The Ignorant (2009)

英オルタネイティブ界の中堅どころクリブス(双子+弟の3兄弟)に
まさかの正式加入したジョニー・マー(ex.ザ・スミス)。
結果的に、近年のマー先生が参加したアルバムの中で一番良いです。


Cribs


へたすると親子ほども歳の違うクリブスに参加と聞いた時は、
えらくびっくりしましたが、音を聴くと違和感無しで相性の良さを感じます。

スミス脱退後は、その叙情性を排除したギターを弾いていたマー先生ですが、
ここでは、若き3兄弟のパッションに乗せられてジュニー・マー節を
復活させています。
(もちろんスミスのまんまのギターではないのですが、リリカルなフレーズが復活しています)

マー先生は、バンドのいちギタリストのポジションが好きなんでしょうね。
本人も3兄弟とのケミストリーを楽しんでいるようです。

特にPOPな曲でのメランコリックなマー先生のギターは最高ですね。
思わず頬が緩みます。


その前に参加したモデスト・マウスは良いバンドですが、ギターが
ジョニ・マーでなければならない理由があまり見当たりませんでしたが、
クリブスはそのブリティッュネスのせいか必然というか運命みたいなものを
音から感じてしまいます。

このあたりは、初回版についている76分に及ぶDVDをみると、
この3兄弟の中に飛びこんだマー先生の気持ちも理解できます。
(マー先生のギター・コレクションも見所です)

しかし、この先マー先生がクリブスに残留するかは、微妙な気がしますね。
何かこの一枚で気が済んだようにも感じられます。

次も、ギター1本渡り鳥家業を続けるのでしょうか?
(ジョニー・マー参加というだけで、レコードを買ってしまう私ですが・・・)

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The Lemonheads / Varshons (2009)

ダイナソーJr.に引き続き、こちらも復活第二弾アルバム。
前作は、フォーク・カントリー趣味を封印したオルタナ路線でしたが、
今回は色んなジャンルの曲を基本カントリーロックに味付けしてカバーしています。
曲名と元歌手は以下です。

01. Just Can't Take It Anymore (Gram Parsons )
02. Fragile (Wire)
03. Layin' Up With Linda (G.G. Allin )
04. Waiting Around To Die (Townes Van Zandt)
05. Green Fuz (Randy Alvey & The Green Fuz)
06. Yesterlove ( Sam Gopal )
07. Dirty Robot (with Kate Moss) (Arling & Cameron )
08. Dandelion Seeds (July)
09. Mexico (Fuckemos )
10. Hey, That's No Way To Say Goodbye (with Liv Tyler)(Leonard Cohen)
11. Beautiful (Linda Perry)

Lemonheads


やっぱりグラム・パーソンズは、ハマっています。
(バックボーカルは、ジュリアナ・ハットフィールドではないですが、
いい感じです)

知らない元曲のアーティストを調べたら、60年代のサイケバンドから、
わりと新しめのバンドもありと、かなりマニアックなアーティストが多いのですが、
全部イヴァンの趣味なんでしょうね。
選曲の嗅覚が鋭いし、どの曲もオリジナルに聴こえるのはさすがです。

⑦はケイト・モス⑩はリヴ・テイラーと有名女優をひっぱりだす伊達男ぶりも
健在でこの2曲が良いアクセントになっています。
(レナード・コーエンの⑩は名曲ですね)

私のお気に入りは①、②、⑩、⑪。
この路線で、オリジナルアルバムを作って欲しいですね。

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Super Furry Animals / Dark Days/Light Years (2009)

ウェールズの至宝、スーパー・ファーリー・アニマルズのニューアルバム。

「Phantom Power」以降のアルバムは、今イチのれなかったのですが、
これはすごくいいです!

やっぱりファーリーズは、ポップにふれた方がいいですね。
普通にやってもサイケになるので、これぐらいはじけてくれた方が断然良いです。


Sfa


(前作に続き、日本のグラフィックデザイナー、田名網敬一氏がジャケットを担当。
ナイスなジャケです。)


音像もすごく凝っていて大音量で聴くと、実に気持ちが良いです。

これは2009年型の理想的なサイケ・ロックですね。
「Phantom Power」以上に売れるのではないでしょうか。

(私が購入したタワーレコード新宿店でも大量入荷していて、大プッシュしていました。)

心あるロック・ファンのアンテナには、きっと引っかかるでしょう。

2009年ベスト10入り確実!

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Robyn Hitchcock & The Venus 3 / Goodnight Oslo (2009)

ロビン・ヒッチコック、2年ぶりの新作。

今回は、R.E.M.のピーター・バックがギターを務めるヴィーナス3名義です。
(どうも国内盤は出ないようです)


Venus3


軸はいつものビートルズ、バーズなどのフォークロックを基本にした
ねじれたサイケロックなのですが、今回は、ねじれ具合はそこそこに
かなりルーツロックよりです。

1曲目は、ニール・ヤングがやりそうなちょっとR&B風なロックで、
今までの作風にないサウンドです。
2曲目こそ、12弦ギターをフィーチャーしたバーズ風ロックですが、
3曲目でまさかの「パラッパー・ソング」が。
ロビン・ヒッチコックのCDでこんなPOPな「パラッパー・ソング」が聴けるとは
思いませんでした。

4曲目以降は、いつものヒッチコック節ですが、あまりエキセントリックな曲はなく、
フォークよりの落ち着いた曲が続きます。

サウンドも時間をかけずに一気に仕上げた風に聴こえます。
なので、ロビン・ヒッチコックの今の気分をよりダイレクトに表している
ように思えます。

もう一つの特徴はホーンを使っているところでしょうか。
今までは、管楽器はあまり使っていなかったと思います。

アコースティック楽器を多用しているところが、ルーツロックぽく
聴こえる原因だと思います。

なにかレイドバックしているような表現になってしまいましたが、
ロビン・ヒッチコックは普通に歌うだけでサイケな雰囲気が出る人なので、
このルーツロックぽいサウンドにロビンのサイケな声がマッチしていて
なんとも気持ちのよいサウンドになっているのでご心配なく。

現在56歳のロビン先生ですから、いつまでもキテレツなキャラクターを
求めるのも酷な話です。

この作品は「枯れた」という感じではなく、年齢やキャリアに見合った
すばらしい作品だと思います。

これからもロビン・ヒッチコックを見届け続けます!

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John Frusciante / The Empyrean (2009)

レッチリにはさほど興味がなくなってしまったのですが、この人は別です。

レッド・ホット・チリペッパーズのギタリスト、ジョン・フルシアンテの
最新アルバムが日本先行で発売されました。

私はこの人のシンガーソングライター的な資質と、独特なサウンドメイキングに
注目しているのですが、今回のアルバムはその両方を満足させてくれる出来です。

John_f


いきなり、9分をこえるインスト曲で始まりますが、歌心あるれるギターが
曲の長さを感じさせません。
そして、2曲目がティム・バックリーの「Song To The Siren」を
アンビエントにカバー。これはすばらしいです。

そして一番レッチリぽい曲が3曲目の「Unreachable 」。
(ベースはたぶんフリー)
良い曲なんですが逆にちょっと浮いているかも。
(売る側に立てばこれがプッシュ曲でしょう)

ちょっとレディオヘッドっぽい「God」から、アシッドフォークとゴスペルの
合わせ技の「Dark/Light」、最もシンガーソングライター的な曲「Heaven」
と続きます。

そして意外なゲスト、元スミスのジョニー・マーが「Enough Of Me」、
「Central」の2曲に参加しております。
「Enough Of Me」のアルペジオとコードカッティングがたぶん
ジョニー・マーでしょう。たしかにスミスっぽい。
「Central」はアコースティックギターと後半のハーモナイザー的な音がマー先生かな?

わざと歌い方を大げさに変えて、弦楽器をバックに歌い上げる「One More Of Me」
ときて、最後にこのアルバムを象徴するようなサイケで美しい「After The Ending」
と流れも完璧。

ボーナストラック2曲はポップで良い曲なんですが、ちょっとレッチリのテイストが
強すぎてアルバムにそぐわないですね。
「After The Ending」で終わるのが正しい聞き方でしょう。

今回はミックスなどエンジニア的な作業もジョンが自分で行ったそうで、
彼の頭のサウンドを完璧に再現できたと語っています。
たしかにボーカルのエフェクトなんかめちゃくちゃ凝っています。

ボーカルもうまくなっているし、もうギタリストがちょっと歌ってみました的な
ところは全くなくなりましたね。

もう、こちらをメインでやってもよいのでは?と言ってしまいたくなる
素晴らしいアルバムです。

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TV On The Radio / Dear Science (2008)

国内外の音楽雑誌が今年度のベストアルバムを発表していますが、
大概このアルバムが上位に入っています。

全くノーチェックだったので、遅ればせながら聴いてみました。


Tvotr

確かに良いです。

ニューヨークのバンドなので、ニューヨーク・パンクは基本に入っていますが、
私が感じたのは、UKニューウェーブの香り。

ゴスな一面とキュアーに通じるような情緒性もあり、デヴィッド・ボウイが
このバンドを気に入っているのも頷けます。

あとファンクやエレクトロニカな一面も覗かせ、一筋縄ではいかない
「くせ者」ぶりを発揮しています。
そのごった煮感をうまくポップに処理している点に感心します。

中心人物のデヴィッド・シーテックは、プロデューサーとしても頭角を
あらわしており、なんと次のマッシヴ・アタックのアルバムをプロデュースする
予定だそうです。


たぶん、音楽雑誌やミュージシャンの評価にセールスが比例していないと
思いますが、このミクスチャーサウンドが支持されているということは、
日本のどのシーンにも属さない(属せない?)我々SPOOKY ELECTRICにも
勇気を与えてくれます。

ビバ! TV On The Radio!


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T Bone Burnett / Tooth Of Crime (2008)

前回紹介したBBキングのプロデューサー、Tボーン・バーネットの新作。

プロデューサーの仕事の合間に、自身のソロアルバムもコンスタントに
リリースしています。

レーベルは、渋いベテランアーティストを支援しているノンサッチ。

レコーディングメンバーは、ドラムにジム・ケルトナー、ギターに
コステロやトム・ウェイツでおなじみのマーク・リボー。
ベースはなしで、曲によってはホルンなどの管楽器を導入しています。


Tbone


Tボーン・バーネットのことを知らない人が聴いたら、曲によっては
前衛ジャズか、または古いアメリカンミュージックと思うかもしれません。

(マーク・リボーのギターがからむことでより幽玄さがアップしています。)

たしかにラジオでかかるポップ・ミュージックとはかなり遠いところにある
音楽ですし、聞き手に「俺の音楽が理解できるか?」と迫られているような
気もします。


ただ、私のように昔から追っかけている人にとっては、メンバーはおなじみの
面子だし、ボーカルで全面参加のサム・フィリップスは奥方ですし、
特に気をてらった要素は全くないのですが。

80年代の作品は、もう少しロックの前線に名乗り出ようとする色気があった
ように思えますが、今は安定した売れっ子プロデューサーという肩書きが
あるせいか、完全自分の世界を作っています。

ミックスも面白いし、音もすごく良いので、生楽器のレコーディングをする人に
とっては、とても参考になるCDです。

万人にはおすすめしませんが、コステロやトム・ウェイツのファンなら
ピンとくると思いますよ。


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The Mabuses / Mabused (2007)

以前紹介したマービュゼスの3rdアルバム。

去年リリースされていたのを、今頃気がつきました。

前回このバンドのことを、「曼荼羅ロック」と名付けましたが、
今回は変えてきました。

ねじれ具合は相変わらずなのですが、かなりすっきりしたサウンドにしています。
でも、充分サイケなのですが。


Mabused

(ジャケットも凝っていてサイケでカッコイイです。オアシスのニューアルバムも
同じコンセプトと思いますがこちらのコラージュの方が面白いかも)

一番の変化は、中心人物キム・ファーヒーがボーカルを取っていない曲があること。
メンバーがボーカルを取っている②なんて、ノエル・ギャラガーが歌うオアシス
みたいです。

というものの、キム・ファーヒーがボーカルを取る曲は魅力的ですし、曲もビートルズ
調あり、クラッシクな味付けあり、お得意のサイケなねじれPOPありとバラエティーに
とんで面白いです。(③、⑤、⑨、⑩、⑬はすごくいいです。)

このアルバム、売れたのでしょうか?
(なにせ13年ぶりのアルバムですから)

次のアルバムも期待したいので、安定した音楽活動をしてもらいたいものです。

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Mercury Rev / Snowflake Midnight (2008)

マーキュリー・レヴ、7枚目のフルアルバム。

近年は兄弟バンド、フレーミング・リップスに水をあけられた感はありましたが、
盛り返してきました。


Snowflake


(Webでジャケットを見た時は、黒猫と思ってましたが、うさぎでした)

今回はいきなりエレクトロニカな電子音からスタート。
全体的に、従来のギターによるサイケデリアを控えめにして、
シンセの音で浮遊感を出しています。

わたし的に、この路線はOK。

このサウンドに、ボーカル ジョナサン・ドナヒューの声がマッチしています。
ここ2作は路線が中途半端な気もしていたので、これぐらい振り切って
くれたほうが面白いです。

⑦がこの路線とバンドの持ち味が一番融合できているトラックかな。
いい出来です。


実はこのアルバムと同時期にもう一枚、「Strange Attractor」というアルバムを
リリースしています。

こちらは、Webからのフリーダウンロードという形でオフィシャルホームページ
http://www.mercuryrev.com/ から落とせます。

(レジストすると、ダウンロード先のリンクが表記されたメールが届きます)


Strange_attractor


(こちらは猫です)

こちたのアルバムもエレクトロニカな作品ですが、ボーカルが入ってなく、
インスト作品です。

なんか、「Snowflake Midnight」を作るための予習とも思えなくないですが。
(充分クオリティは高いですが)
こちらはおまけと思って聴いてください。

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The Secret Of Comedy / Kramer (1994)

クレイマーのソロも紹介しておきましょう。

この人はビートルズが大好きでその歪んだ愛情を音に刻んでいると
思うのですが、このアルバムでは、いきなりデヴィット・ボウイです。
(T-REXも入ってますが)


Kramer


①の「9ー7=2」というわけがわからんタイトルですが、もろに
グラム期のボウイのサウンドで、ニヤリとしてしまいます。

歌い方、メロディラインもボウイに似ているし、これは確信犯ですね。

4曲目からはいつものクレイマー式のサイケデリックな曲に戻りますが。


Kramer2


(ファーストのジャケットは、ジョージ・ハリスンへのオマージュ?
右のレアトラック集には「We Can Work It Out」、「Rain」のカバーもやっています)


メロトロンや、SE・ノイズギターが効果的に使われており、
やはり一筋縄ではいかないサウンドですが、ルーツがビートルズですから
そんなに難解ではないです。

アバンギャルドな作品もありますが、ソロ名義は歌もの中心なので興味を
持った方はこのアルバムから入ってみてはいかがでしょうか?

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Egomaniacs / Egomaniacs (1993)

前回紹介した、マービュゼスのキム・ファーヒーに惚れ込んだクレイマーが
作ったバンド「エゴマニアックス」。

メンバーは、キム・ファーヒー(ギター、ボーカル)、
クレイマー(ベース、ボーカル)、ジェイミー・ハーリィ(ドラム)です。

このアルバム、ずっと探していたのですが、なかなか見つからず、
あきらめかけていた時に、なんと100円LPコーナーの中に発見!
思わずその場でガッツポーズをしてしまいました。

(その後、CDもリーズナブルな価格で発見。見つかる時には見つかるものですね)

Egomaniacs


内容ですが、キムがほとんどの曲を書いて歌っているので、マービュゼスに
もちろん近いのですが、マービュゼスに比べて、音数を減らしていて
落ち着いた音です。

でもそれが逆にクールさを増していていい感じです。
このあたりは、クレイマーの意見が反映されていそう。

私は、クレイマーが手がけたアルバムの中で、これが一番のお気に入りです。

マービュゼス、クレイマー、ギャラクシー500が気になっている人は、
「Egomaniacs」は必聴ですよ。


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The Mabuses / The Mabuses (1993)

ビートルズ、シド・バレット、テレビジョンが好きな人になら絶対気に
入ってもらえると確信します。

実質イギリス人 キム・ファーヒーの一人バンド、
マービュゼスのファーストアルバム。

プロデュースはニューヨークの奇才クレイマー。

ここまで出て来たアーティスト名を見てピンと来なかった方は、
縁がなかったということで。


Mabuses

簡単にサウンドを表現すると、ビートルズやシド・バレットのサイケデリアを
まといながらニューヨークパンクのクールさを備え合わせたギターサウンドと
言えば想像してもらえるでしょか?


このアルバムは一見近寄りがたい雰囲気もあるのですが、ビートルズの
サンプリングなど小ネタも入れつつクールにまとめあげたオルタナロックで、
コピーを付けるなら「曼荼羅ロック」という感じでしょうか。

インド的なサウンドは出てこないのですが、キムのつぶやくようなボーカルや、
時々出てくる奇妙な旋律がそれを思わせます。

キムをクレイマーに紹介したのは、元ギャラクシー500、ルナのディーンだそうで、
そのあたりも納得な人脈です。

クレイマーは、キムをいたく気に入り、この後「Egomaniacs」というバンドを
一緒に組み、アルバムをリリースしてます。
(これがまたすごくよいので次回紹介します)

このアルバムとセカンドは日本盤もリリースされていますが、ほとんどプロモーション
されなかったので、ほとんど無名状態ですが、内容は二重丸なので探してみてください。

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ソウルワックス/Much Against Everyone's Advice (1999)

今や、DJ、リミキサーとしての方が有名になってしまいましたが、
思い切りロックバンドしているアルバムがこれ。

1曲目からBeckのルーザーを思い出してしまう、
ミクスチャーロックでスタート。
たしかにBeckとの共通点は多いですが、ストレートに
ロック/ポップミュージックを愛している点が見受けられ、好感度高しです。


Soulwax

ピアノで始まるメロディアスな③なんかはとてもに美しい曲だし、
④なんかソニック・ユースの影響も感じるオルタナロックで、いいとこ取りな感じも
ありますが、非常によく出来ています。

全体的にはサンプリングを使わず、音楽的な知識を使って編集して曲を作った
感じでしょうか。

このバンド、ベルギー出身なんですね。
日本人と同じようなオタク性を感じます。

でも相当ソングライティング力ありますよ。演奏もすばらしいし。
(⑧、⑩もおすすめ)

2Many DJ'sのロック好き丸出しのミックスも面白いですが、私としては
ソウルワックスのオリジナルの編集ロックの方が好きですね。

近年もソウルワックス名義でリリースしていますが、マッシュアップなどの
手法が主になっているので、ロック好きの方はこのアルバムをどうぞ。

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R.E.M./ Road Movie(1996)

前回の日本公演(武道館)を見て、R.E.M.の凄みをあらためて認識したのですが、
オリジナルメンバーで最後の来日の95年のライブを見逃してしまったことを
後悔しています。
ちょうどその時期のライブがこの映像。


Roadmovie


(これは、いまや絶滅したレーザーディスク)

アルバムでは「monster」をリリースした頃のライブで、ドラムのビル・ベリーも
元気にドラムをたたいています。

やっぱりこのバンドの磁力はすごい!

R.E.M.は、ボーカルの、マイケル・スタイプのバンドと思われがちですが、
それは違います。
マイケルは、R.E.M.という器ではじめて自分の才能が発揮できると悟っていて、
バンドの方向性はギターのピーター・バックに任せていることがよくわかります。

(でなければ、ピーターの趣味でいきなりビーチボーイズになってしまった「Reveal」
なんて受け入れられないはず)

あと、一番音楽理論が分かっているのが、ベースのマイク・ミルズだったりして、
バンドのバランスがすごくとれています。

(この人のコーラスがR.E.M.の特徴にもなっているし)

このライブをみても、ピーター・バックはパワーコードを鳴らしているだけだし、
他のガレージバンドとどこが違うのか不思議なぐらいシンプルな演奏なんですが、
ここにマイケル・スタイプの声がかぶった瞬間にバンドの磁力が発生するんですね。

「Orange Crush」、「The One I Love」、「世界の終わる日」など80年代の名曲も
さらにパワーアップしていやがおうでも盛り上がります。

R.E.M.はよくわからない、とおっしゃる方にこそ見て欲しい映像です。

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ティーンエイジ・ファンクラブ/Grand Prix (1995)

ティーンエイジ・ファンクラブのニール・ヤング趣味が爆発した4thアルバム。
曲名に「Neil Junk」なんていう、仮タイトルそのままを曲名にしてしまった
ことからも分かるようにニール・ヤング的サウンドをコンセプトにしたアルバムです。

Grand_prix


このバンドの特徴は、フロントの3人が、曲もかけて歌も歌えること。
しかもこの3人がハモるとバーズばりのすばらしいハーモニーを奏でます。

ちょっとレイドバックしたヘビーなサウンド(だけど95年には有効なオルタナサウンド)
に3人の声がかぶった瞬間に持っていかれました。
この3人のコンビネーションは、惚れ惚れするほどすばらしい!

このサウンドは、隙だらけで投げっぱなしなんだけど、
そこがたまらなく愛おしいんです。
このあたりは、ニール・ヤングの精神を立派に引き継いでいます。


Tfc_single


シングルカットされた、「Sparky's Dream」、「Neil Junk」、
「Mellow Doubt」は、もちろん良い曲なんですが、そのシングルに収められた、
カバー曲がまた興味深いんです。

「Burned」(Neil Young)、Try And Stop Me ( Creation )、「Who Love The Sun」
(Velvet Underground)、「Have You Ever Seen The Rain」(C.C.R.)、
「I Heard You Looking」(Yo La Tengo)、「Between Us」(Neil Innes)
など、ひねくれた選曲炸裂です。


まぁ、この人たちが音楽オタクであることはあきらかなんですが、最近の作品は
そのあたりの趣味性をあえて隠している風にも感じるので、また愛おしい
ティーンエイジ・ファンクラブ節炸裂なニューソングを届けて欲しいと節に願っております。

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ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/Loaded (1970)

ルー・リード在籍最後の4thアルバム。

当時のマネージャーが、新加入のダグ・ユールを中心にしようして
制作されたらしいのですが、当然ルー・リードがそっぽを向いてしまい
バンドを離れてしまいます。

初期VUのファンからは邪道扱いされるアルバムですが、私は曲も良いし、
大好きなアルバムです。

ドラムのモーリン・タッカーは在籍していますが産休で、
ダグ・ユールと弟のビリー・ユールが変わりにドラムをたたいています。


Loaded

(LPと2枚組特殊ジャケットの再発CD)

1曲目の「Who Loves Sun」はルー・リードの曲ですが、ダグ・ユールが
歌っています。
頼りなげなヴォーカルですが、いい味をだしています。
この曲が受け入れられるかどうかでこのアルバムの好き嫌いが決まるようです。

(ティーンエイジ・ファンクラブのカバーあり。わかってらっしゃる)

このアルバムの特長は、後のルー・リードにとっても代表曲になる、
「Sweet Jane」「New Age」「Rock & Roll」が入っていることなんですが、
後にルーのソロやVUで再演されるバージョンに比べると、かなりPOPです。

これはダグ・ユールが音楽的な教育をうけた人かつマルチプレイヤーだったので、
ルー・リードもアレンジの部分などかなり任せていたといことが要因だと思います。

(私は、Loadedのアレンジは好きなんですが、初期VUの廃退的なイメージが
VUだと思っている人には許せないのかもしれません)


Squeeze

(ルー・リード不在のVUのアルバム「SQUEEZE」再発は不可能?)


このあと、なんとルー・リードなしでヴェルヴェット・アンダーグラウンドを
名乗りアルバムを出し、ツアーまで行っています。

当然、不評でこのアルバムは現在CD化されていませんが、後にダグ・ユールが加入した、
アメリカン・フライヤー(エリック・カズ&クレイグ・フラー)を聴いた耳で聴けば結構いけます。

Loadedの話に戻りますが、97年に大量のアウトテイクを収めた2枚組CD
(名曲「Satellite Of Love」のデモが目玉か)が出ているので、これから
このアルバムを聴く人はそちらを探してみてください。

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