プログレッシブ

スラップ・ハッピー/Ca Va (1997)

「スラップ・ハッピー」このドイツ(ダグマ・クラウゼ)、イギリス(アンソニー・ムーア)、
アメリカ人(ピーター・ブレッグバド)からなるの個性的な3人のグループを知ったの
は、97年に出た「Ca Va」でした。

(新宿の丸井の地下にあったバージン・メガストアで出会いました。
ロバート・ワイアットと一緒に陳列していたような気がします)

このアルバムは再結成の時だったのですが、スラップ・ハッピー自体はそれまで
全く知らなくて、全く素の状態でこのアルバムを聞きました。

この音楽的にはすごく完成されているのですが、その成り立ちがパンクというか
なんともいえない湯加減がすごく新鮮でした。

それは、ボーカルのダグマ・クラウゼのボーカルのせいだと思うのですが、
ポップとアバンギャルドの折衷というか、本当に微妙なさじ加減なんです。

(一般的にはこのバンドはプログレにカテゴライズされているのですが、
私は全くプログレの意識なしでポップバンドとして接しています。)

2000年には日本にも来てくれました。私は吉祥寺までライブを見に行きました。
(東京公演は吉祥寺のみ。この吉祥寺ってところが、このバンドらしいです)

3人だけのサポートなしのライブでその独特な3人の掛け合いのライブは、
その空間を一瞬にどこの国でもない場所に変えたのでした。

(このライブはライブインジャパンとしてCDになっているの是非チェックしてください)

Slapphappy_2

(左より、ピーター・ブレッグバド「King Strut & Other Stories」、
スラップ・ハッピー/Live in Japan、「Ca Va」
*ジャケットのイラストはピーター・ブレッグバド)

スラップ・ハッピーよりも先に、メンバーのピーター・ブレッグバドのことは
知っていたのですが、(XTCのアンディー・パートリッジがプロデュースということで
アルバムを購入)そのピーター・ブレッグバドが、スラップ・ハッピーのメンバーだと
知ってびっくり!さらに興味が湧きました。

(こういう繋がりが音楽を追っかける際には重要ですよね)

彼のアルバム「King Strut & Other Stories」は、XTC譲りのイギリスのシニカルな
ロックとボブ・ディランを掛け合わせたようなSSW的なサウンドでかなりの傑作だと
思うのでこちらも要チェックです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ロバート・ワイアット/Comicopera (2007)

ロバート・ワイアットを初めて知ったのは、エルビス・コステロが曲を提供した
「シップビルディング」を聞いた時です。

コステロファンなので、早速この曲を収録したLPを買ったのですが、
やっぱりあの声にやられてしまいました。
(なにせ、「世界一哀しい声の持ち主」(by 坂本龍一)ですから!)

コステロもこの曲を歌っていますが、ワイアットの方が断然よいです。

Comicopera_2

新作が、オペラ調の3部構成だと事前の情報を聞いていたので、大げさなもの
になっていたら嫌だなぁと思ってましたが、取り越し苦労でした。
オペラうんぬんといった先入観は全くなしで純粋に「良い音楽」として
聞けるので安心してください。

(やっぱりロバート・ワイアットは、はずれなしです)


ロバート・ワイアットはソフトマシーンに在籍していたことから、レコード店に
いくとプログレのコーナーに置かれていますが、
この新作を聞いたら、ジャンル分けが何も意味を持たないのがよくわかります。

要素を取り上げると、ロック、ジャズ、フォーク、クラシック、エレクトロニカ、
ワールドミュージックなどが浮かび上がってきますが、
もうロバート・ワイアットの世界というしかないサウンドに仕上がっていて、
すごいとしか言いようがありません。

(ブライアン・イーノ、フィル・マンザネラ、ポール・ウェラなどがゲスト参加
しているのですが、すべてワイアットの色になっています)

以前、ロバート・ワイアットがインタビューで、曲はどうやって作るのか?と
質問された時に、「私は、釣り糸を垂れて曲が来るのを待つだけ」
といっていた言葉に感銘をうけたことを思い出しました。

彼は現在62歳で、事故によって車いすの生活を余儀なくされているのですが、
そういったハンディを全く感じさせません。
これからも彼の新しい歌を心待ちにしている人が世界中に大勢いることでしょう。


| | コメント (0) | トラックバック (0)