Jazz

2012年5月 6日 (日)

Nora Jones / Little Broken Hearts (2012)

ノラ・ジョーンズの新作は、デンジャー・マウスのプロデュース。

デンジャー・マウスのプロデュースときいて、聴く前からダークな
作品になると思ったのですが、予想通り。

Little_broken

ノラは、デンジャー・マウスとスパークルホースが組んだ、
「Dark Night Of The Soul」が凄く気に入っていたそうですが、
まさにあの感じ。


だから、ノラにファーストアルバムの延長を求めている人には、
よくわからんアルバムでしょうね。

とは言え、著しくオルタナティブに振れている訳でもなく、
ボーカル・アルバムとして成立させているのは、
デンジャー・マウスのプロのお仕事。

でもラジオ・フレンドリーな曲は、「Happy Pills」だけなので、
レコード会社がよく許してくれたなと、
いらん心配をしてしまいました。

私としては、ノラ・ジョーンズを「大人のジャズ」みたいな
カテゴリーに祭り上げるのは良くないと思っているので、
どんどん自由にジャンルの壁を超えて欲しいので問題なし。
もっと振り切って欲しいぐらいです。

このアルバムに反応した方には、「Dark Night Of The Soul」は
もちろんですが、スパークルホースのラストアルバム
「Dreamt For Light Years In The Belly Of A Mountain」を
おすすめします。(デンジャー・マウスも参加しています。)

Sparklehorse

実は久しぶりに聴いたのですが、凄くよい!
リリースされた2006年には、ここまでよいと感じなかった
のですが、なんでだろう?

たぶん、これだけ正直で無垢な音は、今そうないからなんでしょうね。
マーク・リンカスが自殺してしまったこと抜きに、音だけでドキッとしますから。

ノラ・ジョーンズから脱線してしまいましたが、ノラ経由で
スパークルホースに繋がるなんて素敵じゃないですか!



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2009年7月27日 (月)

越智順子/Live at SOMETIME

越智さんが旅立たれて1年が経ちました。

越智さんがデビューされてからは、1年間に数回ライブハウスで
お会いする関係だったので、こうして1年間会ってなくても
またライブ会場に行けば、「よお来てくれたなぁ。ありがとう!」って
声が聞こえてきそうです。

だから今もあまり実感がわきません。

越智さんはライブ命な人だったので、そのこだわりもありライブCDは
発売していませんでした。
しかし、あのライブを体験した人であれは、追体験したいはず。

その望みを叶えてくれるCDが発売されています。

2007年10月28日 吉祥寺の「SOMETIME」で録音された音源ですが、
CD発売のために録音したものでなく、
Jazz Netというインターネット・ラジオのために録ったそうです。

私は越智さんのライブに行くたびに、越智さんの良さを引き立てるには、
楽器は少ない方がいいなと思っていました。

このライブはまさに、ベースとピアノだけ。
越智さんの歌を味わうにはもってこいです。
MCはカットされています。

4枚のスタジオアルバムももちろん良いのですが、
越智さんを思い出す時はこのCDを手に取ることが多くなりそうです。

これからも大事に聴きます。

Live_at_sometime

ボーカル:越智順子
ピアノ:ユキ・アリマサ
ベース/サックス:佐藤“ハチ”恭彦

01. I Want You
02. It Might As Well Be Spring
03. L-O-V-E
04. Sabor A Mi
05. Bye Bye Blackbird
06. Flamingo
07. You’ve Got A Friend
08. Side By Side
09. I Can’t Give You Anything But Love
10. I Wish You Love
11. The Way We Were
12. Fever
13. Goody-Goody

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2009年4月27日 (月)

Allen Toussaint / The Bright Mississippi (2009)

ニューオリンズの重鎮、アラン・トゥーサンの久々のニューアルバム。
コステロとの共作、「The River in Reverse」は2006年に出ましたが、
本人のソロとしては96年の「Connected」以来13年ぶりのリリースになります。


Toussaint


さて、このニューアルバム、ジャズの古典をカバーした内容で
1曲を除きボーカルが入っていなく、ピアニスト/アレンジャー、
アラン・トゥーサンにスポットをあてたものになっています。
(私は、トゥーサンの飄々としたボーカルが好きなので、ちょっと残念ですが)

これらの古典ジャズ(私も原曲は知りません)を、実にジェントルで
素晴らしい演奏・アレンジで料理しているのですが、
プロデューサー、ジョー・ヘンリーの手腕で、単なる懐古趣味ではなく、
オルタネイティブも感じさせるサウンドになっているのはさすがです。

今、このようなアメリカーナな音を作らせたら、ジョー・ヘンリーと
T・ボーンバーネットが双璧でしょう。
2人のプロデュース作品によく登用されるマーク・リボーのギターが今回も最高です。

こんな豊かなサウンドは、iPODで聴くのではなく、ちゃんとした
音響システムで大音量で聴きたいですね。
(ほとんどがアコースティック楽器で演奏されていて、すごく良い音で録られています)

よくレコードショップに行くと、「全音楽ファン必聴!」とかコピーが
踊っていますが、これはまさにそんな1枚です。

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2008年7月29日 (火)

追悼 越智順子

ジャズボーカリストの越智順子さんが27日、お亡くなりになりました。

越智さんはSPOOKY ELECTRIC(ヤマムラ、甲斐、丸山)3人と同じ音楽サークルの
ひとつ上の先輩でした。

あまりに突然のことで私もまだ、気持ちの整理がつかない状態ですが、
このすばらしいシンガーの存在を一人でも多くの方に知っていただきたいので、
書かせていただきます。

越智さんは学生時代から、大学内外で多くのバンドに入りセッションを通じて自身の
音楽を磨いておられました。

僕たちもその背中をみて、「俺たちも外に出て行かなあかん!」と奮起した記憶があります。


そして99年にCDデビュー。
もちろんライブに駆けつけたのですが、そこには僕たちの知らないアーティスト
越智順子がいて、そのプロフェッショナルなステージに圧倒されました。

その年に、新人ながらJazz Life誌のベストボーカル4位に入り、
2001年にはメジャーデビュー。

年間150本を超えるライブを敢行するなど、まさに一躍Jazz界期待の星になりました。

我々の手の届かない人になってしまったなぁ、なんて思っていたのですが、
ライブ会場でお会いするといつも気さくに話しかけてくれて、その時は
昔の先輩・後輩に戻ってしまいました。


Junko_ochi


(国内外のJazz界のビックネームと共演して作られた4枚のアルバム。
すばらしい歌が詰まっています。)

越智さんと言えばライブ。しゃべりも面白いし、いつもナイスな選曲で楽しませてくれました。
私は、Jazzのスタンダードよりも、合間に挿入されるポップス、ロックの曲がたのしみでした。

キャロル・キングの「You've Got A Friend」、「It's Too Late」、「Natural Woman」、
カーペンターズの「Close To You」、「Superstar」、ヴァン・モリソンの
「Moon Dance」、ジェームス・テイラーの「Don't Let Me Be Lonley Tonight」、
ビートルズの「In My Life」、「Come Together」、エルヴィス・コステロの
「Baby Plays Around」、トム・ウェイツの「I Want You」など、ソウルフルで
ジャンルを超えた「歌ごころ」が胸に残っています。

今度お会いした時に、歌って欲しい曲をいっぱいリクエストしたかったのですが・・・

私たちの記憶だけでなく、残されたすばらしい4枚のアルバムが、今後もたくさんの
音楽ファンに聴き継がれることを願ってやみません。

いや、間違いなく10年後20年後でも越智さんの歌声は、次の世代の心にも
響いているでしょう。

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