U.S.インディー

2012年5月19日 (土)

Best Coast / The Only Place (2012)

ファースト・アルバムが、インディー・シーンで話題と
なったロス出身のデュオ、ベスト・コーストのセカンド・アルバムは、
当ブログに度々登場する、ジョン・ブライオンがプロデュース。

ファーストアルバムは、今年になって聴いたのですが、
超ポップなメロディに、ベサニー・コンセンティーノのちょっと
癖のあるボーカルとガレージ、サーフ、ガールズPOPが混在した
サウンドが妙に新鮮でした。

Only_place

ジョン・ブライオンは、大好きなミュージシャン/プロデューサー
ですが、ベストコーストの非常にデリケートなバランスを崩して
しまうと、普通のバンドになってしまうわけで、
ちょっと心配もあったのですが、
さすが、ジョン・ブライオン、よいお仕事をしてくれています。

ミュージシャンのクレジットは、ベサニー・コンセンティーノ
(Vo、Guitar) 、ボブ・ブルーノ(Drums、Guitar、Bass)、
ジョン・ブライオンのみ。

ジョン・ブライオンは、パーカッションやキーボード、
ラップ・スティールなどで参加していますが、
外部ミュージシャンを起用しなかったのがよかったのでしょう、
ベストコーストの持ち味を損なうことなく
ステップアップしたアルバムになっていると思います。

ジョン・ブライオンは、近年、カニエ・ウェストや、
ブラッド・メルドーなど純粋なポップス意外の仕事が多かったので、
ひさしぶりに戻ってきてくれた印象です。

彼の唯一のソロアルバム「Meaningless」が大好きなので、
そろそろニューアルバムを作ってくれないか期待しているのですが・・・

ジョン・ブライオンの曲も貼っておきます!

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2012年3月31日 (土)

Lee Ranaldo / Between The Times And The Tides (2012)

ソニック・ユースのギタリスト、リー・ラナルドの
初「うたもの」ソロアルバム。

私はバンドのサイドマンの作品が気になる質でして、
この方も注目してました。


Lee_ranaldo


元々は、アコースティック・アルバムを作るつもりだったけど、
色んな方に参加してもらっているうちに、バンドサウンドに
なったそうです。

(ゲストは、ソニックユースつながりでスティーヴ・シェリー、
ジム・オルーク、キーボードにジョン・メデスキス、
そしてギターにWilcoのネルス・クライン等)


「Tomorrow Never Comes」なんてタイトルの曲もありますが、
このアルバムのサウンドはまさしくビートルズのサイケデリアを通過した音。
注意深く聴くと、色々ビートルズネタが入ってます。
ビートルズが大好きな奇才クレーマーの作る音と結構共通しているなと思いました。

ポップなバンドスタイルの曲も良いですが、元のアイディアだった
アコースティックな曲(⑤や⑨)も良いですね。

ソニック・ユースは解散していないそうですが、サーストン・ムーアの
ソロも凄く良かったし、ジム・オルークの抜けたソニック・ユースより、
各メンバーのソロを期待した方がよいのでは?なんて思ってしまいました。

と言いつつも、もしソニック・ユースの新しいアルバムが出たら
もちろん聴くんですけどね。



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2012年3月24日 (土)

Tennis / Young & Old (2012)

米デンヴァーの夫婦デュオ、Tennisのセカンドアルバム。
プロデューサーはBlack Keysのパトリック・カーニー。

音の感触は、Black Keysの「60's、70'sのフォームを
使いながらも現代性を加える」と共通するのですが、
私の好みは、Black Keysよりこちら。

Tennis

ソウルやドゥーアップ、フレンチ・ポップスなどの要素も
入っているので、かなりノスタルジックなサウンドなのですが、
完全にレトロになっていないところにセンスを感じます。

何と言っても、ボーカルのアライナ・ムーアの声が魅力的で、
完全にこのサウンドにマッチしています。

音が似ている訳ではないのですが、レニー・クラヴィッツが
プロデュースした「ヴァネッサ・パラディ」を思い出してしまいました。

2曲目の「Origins」がシングル曲だそうです。


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2012年3月17日 (土)

James Iha / Look to The Sky

ようやくリリースされました。
元スマッシング・パンプキンズのギタリスト、ジェームス・イハ、
14年ぶりのセカンドアルバム。


Look_to_the_sky


ファーストに比べ、フォーキー度が下がり、ポップになった印象。

ファーストとは、違った感触にしたかっただろうし、
この14年間にバンドに入ったり、プロデュースして得たものを
フィードバックした内容になっていると思います。

ゲストも、カーディガンズの、ニーナ・バーション、
ヤー・ヤー・ヤーズのカレンO、そしてなんとトム・ヴァーレンと豪華。

凄く良いし、文句のつけどころがないのですが、
反面、ファーストがいかに自分の好みにピッタリだったかを
改めて認識したところです。

ファーストで、パーフェクトなコーラスをつけていた、
ニール・カサールは、今回も参加していますが、ファーストに
比べるとフィーチャー度が控えめ。

だから、ニールのコーラスが入った「Till Next Tuesday」が
一番お気に入りなのかも。

日本盤には、ボーナス曲が2曲入っているのですが、
これがファーストの感触そのままで、たぶんそれがいやで
本編から外したのでしょうね。
でもこの2曲、すごく良いです。


こちらも良い曲「To Who Knows Where」。
(ニール・カサールのコーラス入ってます)
今は1分半のバージョンしかアップされていないようです。

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2012年3月12日 (月)

The Magnetic Fields / Love At The Bottom Of The Sea (2012)

マグネティック・フィールズ、10枚目のニューアルバム。
これぞ、私が望んでいたマグネティック・フィールズ。
素晴らしいです。

Latbots

私は、ファーストの「Distant Plastic Trees」をネオアコの流れで
聴き始めたのが最初で、その後、色々サウンドは変わりましたが、
常にチェックはしていました。

でも、やっぱりファーストが最高!との思いが抜けなかったのですが、
これは新たなマスターピースですね。

近年の作品は、シンセを封印していましたが、本アルバムで解禁。
全曲3分以内で、カラフルでポップな曲が並んでいます。

もちろん、一筋縄ではいかない「ねじれPOP」なのですが、
これまでで一番ポップな作品ではないでしょうか。

パッケージ・デザイン、PVも、こだわってます。


シングル曲「Andrew in Drag」

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2011年9月20日 (火)

The Drums / Portamento (2011)

すでにインディー・ロック・ファンにはおなじみのドラムス。
これは2ndフルアルバムです。


The_drums_2nd


エドウィン・コリンズの復活作にバンド全員で参加していたことから、
気にはなっていたバンドでしたが、ファーストは未聴。

今回タワーレコードの試聴機で出会った訳ですが、そのスカスカながらも
メロディックなニューウェーブ・サウンドに引き込まれました。

ニュー・オーダー、ドゥルティ・コラム、オレンジジュース、ザ・スミス
など80'sのバンドが浮かんできますが、不思議と確信犯の
リヴァイヴァリストには聴こえないところが良いですね。

その理由は、やっぱり曲が良いからでしょう。
サウンドはモロ80'sニューウェーブ・サウンドですが、
メロは当時主流のダーク調ではなく、POPなのがこのバンドの
独特な特長になっています。

あと私は、マービュゼスというバンドが大好きなのですが、
そのマービュゼスと同じ、クールさの中に潜むサイケデリアを
感じるところも、このアルバムが引っかかった理由です。


最近はなかなか若手バンドに、手が伸びないのですが、
これはよいです!
ニューウェーブを通過したリスナーならこの微妙な感覚は
わかっていただけると思います。



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2011年6月17日 (金)

Death Cab For Cutie / Codes And Keys (2011)

デス・キャブ・フォー・キューティーとの出会いは2000年発売の
「We Have the Facts and We're Voting Yes」。

その時は、アメリカの良質なインディーバンドという印象でしたが、
ここ10年で全米チャートインするような大物バンドに変身してました。


Codes_and_keys_2


久々に彼らのアルバムを聴いたのですが、ギター・ポップ・バンドとして
最高の出来ではないでしょうか。

昔のアルバムに比べてシンセの割合が大きくなってますが、
とても効果的に使ってます。

キーボードの導入とクリエイティビティの昇華という点で、
Unforgettable FireをリリースしたころのU2を彷彿させます。

(あとで見たバンドの記事で、このアルバムのことを「ブライアン・イーノの
「Another Green World」に通じる世界観」と言っていたので、私の直感も
結構あたってました。)

良い音で録音されているし、バランスもばっちり。
この手のギターバンドのサウンド作りの手本になると思います。

本日のビルボードのチャートをみたら「Codes And Keys 」は、
総合で10位、ロック・アルバムで2位!

このアルバムが売れているということは、アメリカのチャートも案外健全なのかも。


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2011年6月 1日 (水)

Damon & Naomi / False Beats And True Hearts (2011)

元ギャラクシー500のリズム隊だった、デーモン&ナオミの新作。
ジャケットを見たときからアタリを確信しました。
(ジャケットデザインはナオミが担当)


Damonnaomi


私は、ギャラクシー500のメイン・ソングライターだったディーン・ウェアラム
が作ったルナも好きなのですが、ギャラクシー500の白昼夢サウンドを
受継いでいるのは、デーモン&ナオミの方ですね。

プロデビューしてから25年も経っているのに、この「危うさ」をキープ
しているのは凄いです。
レコーディングを重ねると、どうしてもうまくなってしまうのですが、
この手のバンドは、うまくなることで失われていくものもあると思います。
デーモン&ナオミも、もちろん洗練されてきているのですが、
そのバランスが素晴らしいですね。
このあたりは、バンドを始めるまで全く楽器が出来なかったナオミのベースに
よるところも大きいと思います。

エレクトリック・ギターは、ゴーストの栗原道夫氏が弾いているのですが、
これが非常に効果的に挿入されていてギャラクシー500のファンなら号泣もの。
1曲目なんて、あきらかにギャラクシーの「Fourth Of July」と地繋がりですから。

元ギャラクシー500としては、ルナに比べてジミな印象がだったのですが、
このアルバムで一気に反撃した感じですね。ルナは既に解散してしまったし。

しかし、ルナのディーンは、デーモン&ナオミを追うように、ディーン&ブリッタ
というデュオを開始しており、こちらも良いアルバムを作っています。

この2組の胸中が気になるところです。
(umiくん教えて!)


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2011年4月19日 (火)

The Feelies / here before (2011)

フィーリーズまさかの再結成!!

彼らがアメリカのカレッジミュージックシーンを切り開かなかったら、
R.E.M.の大躍進もなかったかもしれません。
そんな重要バンド、フィーリーズ。


Here_before_2


ちなみに、今回の再結成は、アントン・フィアーがドラムだったファーストの
メンバーでなく、セカンド以降の5人での再結成です。

私は、むしろセカンド以降のアルバムの方が好きなので、問題無し。
アナログ盤にはMP3のダウンロードが付いていたのでそちらを選択。

1曲目から、このヒリヒリとした感じは、まさに25年前のフィーリーズそのもの。
ギターとリズムで作り出す独特なヒプノティックな感覚に痺れます。

ボーカルのグレン・マーサーは、フィーリーズ解散後も、wake oolooや
ソロ活動をやっていたのですが、他のメンバーは音楽業界から離れていたり、
裏方として活動していたと思われますが、バンドのマジックは健在です。

とにかく、過去のアルバムと遜色のない出来のアルバムを作って
くれたことに感動です。

ヴェルヴェット・アンダーグランド→テレビジョン→フィーリーズ
私にとってニューヨークロックの流れはこれなんです。

もっと多くのロックファンにフィーリーズを知ってもらいたいです。

アルバム「Only Life」(これも傑作。このアルバムのことはここに書いています。)
収録のV.U.のカヴァー「What's Goes On」。
最高です!

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2009年10月24日 (土)

Built To Spill / There Is No Enemy (2009)

ビルト・トゥ・スピル、3年ぶりのニューアルバム。

一聴しての感想は、「聴きやすくなったな」です。

プログレッシブさが後退して、ポップになったという意味なのですが。

バンドの総意として、自分たちのカラーをいかしつつ、
どれだけポップなものが作れるかというモードなのでしょうね。

No_enemy

私も音楽を作っていて、小難しい曲より、ポップでいかした曲を
作る方が遥かに難しいことを実感していますし、
長くバンドをやっているとそちらに挑戦したくなるんですよね。

ポップに向かったことで、より「ニール・ヤング化」している点も
面白いですね。
ボーカルのダグ・マートッシュの高く細い声は、元々ニール・ヤングに
似ていたのですが、ちょっと憂いを含んだ曲になるとさらに似ています。
(②、⑤、⑥、⑨など。⑥なんてまるで「コルテス・ザ・キラー」です。)

このバンドは、以前からシンセサイザーをあまり使わず、
エレクトリック・ギターのアンサンブルで勝負しているのですが、
今回も絡み合うギターがカッコいいです。

複数のギター構成でバンドをやっている人には、参考になると思います。

このバンドは、爆音で聴くとよりカタルシスを得られるのでお試しを。

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