U.S.ロック

2012年5月17日 (木)

Terry manning / Home Sweet Home (1970)

テリー・マニング。

この方、スタックス系のミュージシャンやZZ Topなど
南部系のミュージシャンを数多く手掛けた
エンジニア、プロデューサーとして有名な方ですが、
唯一リリースされたソロアルバムがこれ。


Terry_manning

(4 Men With Beardsより重量盤アナログで再発されました。
CDも以前リリースされましたが、今は入手困難のようです。)


このアルバムが気になったのが、ビッグ・スターがらみ。

ビッグ・スターに入る前の、クリス・ベルが3曲ギターを
弾いています。
そして、同時期に制作された、アレックス・チルトンの
「1970」のプロデューサーがテリー・マニング。
(「1970」については以前こちらに書きました)

ということで、気になったこのアルバム、かなり「1970」とシンクロしています。

「1970」はカントリー・ロックの味付けが顕著でしたが、
「All I Really Want Is Money」やストーンズのカバー
「Jumpin' Jack Flash」は、このアルバムと共通したヘビーな
スワンプ・ロックで、かなり共通しています。

アレックス・チルトンのストーンズのカバーに対して、
テリー・マニングはビートルズ。

「Savory Truffle」や「I Wanna Be Your Man」はかなり大胆にアレンジを
変えヘビーなロックに仕上げています。

(CDにはボーナスが3曲入っていて、またもやビートルズの「One After 909」をカバーしています。)

とういうわけで、ビッグ・スター、ビートルズが好きな方は、無視できないアルバムなんです。

Amazon MP3 では、CD版の11曲が1,100円で購入できます。


では両者(「Savory Truffle」と「Jumpin' Jack Flash」)をお聴きください!


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2012年5月10日 (木)

Dr.John / Locked Down (2012)

ノンサッチ移籍のニューアルバムは、ブラック・キーズの
ダン・オーバックがプロデュース。

なんでも、ダン・オーバックが熱烈にプロデュースをさせて欲しいと
申し出たそうです。


Locked_down

(アナログは、DLでなくCD付き)

レコーディングは、あらかじめ曲を用意せず、ダンが集めた
ミュージシャンを中心にジャムりながら作っていったそうで、
確かに、今までのドクター・ジョンの作風とちょっと違っています。

だから、「Gumbo」のようなニューオリンズな作風を期待すると
「あれ?」って思うかもしれませんが、このキャリアにして、
今ロックの最前線にいるブラック・キーズと、がっふり四つに組んで
持ち味を発揮できるドクター・ジョンは、本当に凄いですね。
現役バリバリですもの。

タワーレコードのウェブに、ドクター・ジョンのインタビューが
載っていて、素晴らしいコメントがつまっているので、リンクを貼っておきます。

http://tower.jp/article/interview/2012/05/01/dr_john



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2011年9月12日 (月)

Ry Cooder / Pull Up Some Dust and Sit Down (2011)

もういっちょう、ニック・ロウ繋がりで。

一昨年のニックとのジョイントライブも素晴らしかった、
ライ・クーダーの新作。
(JCBホールでのライブを見ました)


Ry_cooder_pull_up


ライ・クーダーって、昔からチェックをしていたものの、
どうも敷居が高いアーティストで、リトル・ヴィレッジ参加あたりから、
ようやくついていけるようになった感じ。

まあ、これは単に私がリスナーとして、ロック以外の音楽もすんなり
聴けるようになったということなのですが。

本作は、ライブでも共演していた息子のヨキアム・クーダーを
ドラムに据え、基本2人で組み立てて、
曲によって必要な楽器のミュージシャンを加えていった模様。
(1曲だけジム・ケルトナーがドラムをたたいています)

ヨキアムがドラムをたたいていることで、ロック色が強くなっている
せいもあると思いますが、リアルタイムで聴いたアルバムの中で、
初めてなんの違和感もなくすんなり聴けました。

そして背伸びではなく、本当に素晴らしいと思いました。
(ライ・クーダーを聴くって、ロック・ファンにとって、ちょっと
ステイタス的なことがあるじゃないですか。)

あと、ブルース色が強いのものこアルバムの特徴ですね。
だからよりロックのイメージが強いのだと思います。
(「John Lee Hooker for President」というブルース曲もあります)

ちまたでは、ライの最高傑作との声もあがっているようです。

昔リトル・ヴィレッジに反応したロック者なら、間違いなく楽しめます。


※【リトル・ヴィレッジ】
ジョン・ハイアット、ニック・ロウ、ライ・クーダー、ジム・ケルトナー
によるスーパーバンド。92年アルバム「Little Village」をリリース。
ワールド・ツアーに出たが翌年解散。



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2011年9月 1日 (木)

Lenny Kravitz / Black And White America (2011)

関西ライブも終わり、燃え尽き気味の私に喝を入れくれた、
レニーさんのニューアルバム。

Black_and_white_america

レニーのアルバムの中で、このアルバムが最もファンキーなのは、
間違いないのですが、最初聴いたときは、もっとファンキーな路線に
振り切っても良かったのでは?という感想を持ったのですが、
アナログのジャケットを眺めて、この音を聴いているとその考えも
変わりました。

Lenny_lp_inner

アナログ盤は、2枚組のダブルジャケットなのですが、CDとは内容が
違って、レニーの幼い頃の写真がちりばめられています。

これを見ていると、レニーがまさにタイトル通り、BlackとWhiteの間で
揺れ動きながら生きてきた様子がリアルに見え、
このブラック・ミュージックとロックの融合こそが、彼のすべてと思えてきたから。

今回は、70年代のソウルやファンクのテイストを引用している曲が多くて、
レニーと同世代の私には狙いがよくわかるので、「おぉ こうきたか!」と
すごく共感してしまいました。

ソングライティング的にも、今までとちょっと違ったテイストの曲も
あって、完全に一時の停滞から突き抜けましたね。

だからいっぱい曲ができてしまったのでしょうが、16曲66分はちょっと
長いかなと思いました。
曲を減らして50分ぐらいにまとめてくれたら、より最高のアルバムになったのでは。

駄曲はないので、削るのは難しいのですが・・・
昔みたいにシングルをいっぱい切れないから、発表の場がないというのもあるかも知れません。

とにかくセカンド・アルバム以降の中ではダントツの出来なので、
しばらくレニーから離れていた人にも是非聴いてもらいたいですね。


本人がクイズ番組のインチキ司会者を演じているPV、「Stand」。


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2011年7月 8日 (金)

The Doors / A COLLECTION (Box)

ドアーズのオリジナル・アルバム6枚が紙ジャケ仕様でボックス化。

この価格がなんと本日現在アマゾンで2,637円!

中身は40周年リマスター盤からボーナス・トラックを抜いたもの。
2007年に出た40周年リマスター盤のボーナス・トラックは貴重だったものの、
できれば別ディスクに入れて欲しかったぐらいなので、
私にはこちらのほうが、むしろありがたいです。

紙ジャケは以前リリースされた国内盤とは比較にならないですが、この価格ですから。

Doors_box


これから、ドアーズを聴こうかなと思っている方には絶好のチャンスです。
また、この40周年リマスター盤は、オリジナル盤には入っていなかった
ジムの声や、楽器が入っていたり、完全にミックスが違うバージョンも
入っているので、古くからのドアーズファンには、新鮮な驚きがあると思います。

(例えば、Break On Through でオリジナルではカットされていた、
She gets 「high 」がそのまま入ってたり)

なので、オリジナル・バージョンのCD、レコードは処分しないように!

この6枚と昨年公開されたドアーズのドキメンタリー映画のDVDがあれば、
ドアーズのかなりの部分はカバーできてしまいます。

私のような、レンタルビデオで初めて動くドアーズを見て感動した世代
からすると、羨ましいような、こんな簡単でいいのか、複雑な気持ちです。

でも今のロック・ファンは、なかなかドアーズまで辿りつかないと思うので、
ぜひこの機会にドアーズを掘って欲しいですね。


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2011年2月25日 (金)

Lenny Kravitz / Come On Get It (single)

レニー・クラヴィッツが、レコード会社を移籍して
ニューシングルをデジタル配信との、CDジャーナルさんのニュースを見て
まずYouTubeのPVをチェック。


ニュースには、メタル専門のレーベル「Roadrunner records」からの
リリースとのことなので、ちょっと心配しましたが、
私が待ち望んでいた、ブラスが入ったファンクロックだったので大感激。

SPOOKYのヤマムラくんのつぶやきによると、デジタル配信版は
PVのバージョンと違うということなので、私もiTunesで購入。
(NBAのテーマソングということで、PVには歓声が入ったり効果音が
入っていますがこちらはなし)

ファッツ・ドミノのトリービュート・アルバムにレニーが参加した曲が
すごく良かったので、ずっとその路線のアルバムを作って欲しいと思っていました。
(その時の記事はこちら

夏にリリース予定のフルアルバムも是非ニューオリンズ・ファンク路線でお願いしたいです。

偉大なる足跡~ファッツ・ドミノ・トリビュート・アルバム

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2010年1月30日 (土)

Elliott Murphy / Night Lights (1976)

前回に引き続き、これもジャンク盤コーナーから見つけた1枚。

ニューヨークの孤高ロッカー、エリオット・マーフィーのサードトアルバム。
エリオット・マーフィーのアルバムは数枚もっていますが、これは未聴でした。
(一昨年、紙ジャケで再発された時には気になっていたのですが・・・)
ということで2010年にようやく出会ったわけです。

Em_3rd

デビュー当時は、よくブルース・スプリングスティーンと比較されていた
そうですが、確かに共通する雰囲気があります。
(詩を読むとモチーフも似ています)

しかし、このアルバムに感じるのは、ディランはもとより、
ランディー・ニューマン的なシンガーソングライターとしての佇まい。

ロッカーとしてよりも、シンガーソングライター的な面を前にだした
エリオット・マーフィーの方が好きかもしれません。

プロデューサーは、元Blood, Sweat & Tearsのスティーブ・カッツ。
当時はアメリカン・プレイヤーのメンバーでもあったので、同メンバーだった
ダグ・ユール(Velvet Underground)もこのアルバムに参加しているそうです。

ファースト、セカンドもチェックが必要ですね。

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2009年7月13日 (月)

John Mellencamp / Life Death Love And Freedom (2009)

Tボーン・バーネットのプロデユースということなので、
気にはなっていたいたのですが、ヒアミュージックから
ライブ盤と高音質DVDがセットになったものが新たにリリース
されたので、ようやく購入。


Mellencamp


(ライブ盤はこのアルバムから8曲演奏されています。Tボーンは参加していません)


ジョン・メレンキャンプは、私たちの世代には、ジョン・クーガーと
言った方がピンとくるのですが、80年代には、
「ジャック&ダイアン」や『ハーツ・ソー・グッド」がヒットしていて、
そのPVもよくオンエアされていました。
大ヒットを連発していたものの、”ブルース・スプリングスティーンの亜流”
みたいな評価もされていました。

日本ではその後、あまり売れなくなったようですが、
アメリカではコンスタントな人気があり、定期的にニューアルバムを
発表できる状態のようです。

そんな中で、Tボーン・バーネットと組んだこのアルバム。
ジョン・メレンキャンプは常に「アメリカ」を歌っているわけですが、
より深い部分を表現するためにTボーン・バーネットのサウンドが
欲しかったんでしょうね。

しかし、Tボーン・バーネットがプロデュースした、
ロバート・プラント&アリソン・クラウスや矢野顕子のアルバムよりは、
Tボーン・バーネット色は薄いです。
これは、マーク・リボーなどTボーンがいつも使っているミュージシャンが
不在だからと思います。

でも、Tボーン・バーネットが全面的にギターで参加しているので、
ジョン・メレンキャンプのいつもの感じではないです。

爽快なロックンロールを求めているファンにとっては、
このアルバムは不評でしょうね。
私は、ジョンがこんなアルバムを作りたかった気持ちはわかりますが。

音楽制作側の立場でこのアルバムを聴けば、やっぱり音の良さが目立ちます。
付属のDVDは、映像は入っていなくて、あくまでこのアルバムを良い音で
聴かせたいという理由でつけられたようです。

Tボーン・バーネットの録る音は本当に音が良いですね。
(特にアコースティック楽器)

ジョン・メレンキャンプから遠ざかったていた人も、
58歳になった今のジョンの魅力に気づくのではないでしょうか。

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2009年5月22日 (金)

Lenny Kravitz / Let Love Rule 20th Anniversary Deluxe Edition (2009)

本当は昨年リリース予定だった「レット・ラヴ・ルール」の20周年記念版がようやく出ました。

このアルバムのことは以前、ここ に書いたのですが、リマスターされた良い音で聴くとまた違ったイメージも浮かんできました。


Let_love_rule


このアルバムは、キーボード類と管楽器を除いて、レニーが一人で楽器を
重ねていったのですが、やっぱり、ドラマー・レニーのすごさがよくわかります。

レニーサウンドはレニーのドラムの上に成り立っていて、
彼の独特のタイム感がないと、この感じにならないんですよね。

発売当時は、この先祖帰りサウンドが何かと非難されていましたが、
その後サンプリングネタとして、「Freedom Train」が使われたり、
日本でもこのアルバムのエンジニア、ヘンリー・ハーシュにRCサクセション
(Baby A Go Go)や、ミスチル(深海)が仕事を頼んだり、
アナログサウンドの良さを見直す動きがでたことは、レニーの影響が世界中に
広まった証拠でしょう。


では、今回の20周年版のおまけについて。
本編のボーナストラックは以下。

14. Let Love Rule (Basic Rough Mix)
15. Cold Turkey (ジョン・レノンのカバー)
16. Light Skin Girl From London
17. Fear (1987 Demo)
18. Mr. Cab Driver (Demo)
19. Let Love Rule (Demo)


14、17、18、19は初出ですが、皆さんにおすすめしたいのは、
「Light Skin Girl From London」。

この曲は、シングル「Always On The Run」に入っていたのですが、
これは名曲です。
確かに、アルバムに入れると浮いてしまうかもしれませんが、レニーの
ファンキー面を表現する曲としては最高峰でしょう。

Disc2はライブです。

1-9 The Paradise, Boston, MA-WBCN FM 3/28/90

1. Flower Child
2. Blues For Sister Someone
3. Mr. Cab Driver
4. Freedom Train
5. Be
6. My Precious Love
7. Does Anybody Out There Even Care
8. Let Love Rule
9. Rosemary
10. Fear

11-12 The Paradiso, Amsterdam 12/20/89

11. My Flash On You (ラヴのカバー)
12. If 6 Were 9 (ジミ・ヘンドリックスのカバー)


私は、レニーのコンサートを何度か見ていますが、
91年の単独初来日のライブが一番すごかったと思っています。
この音源はまさにその時見た音です。

この時のツアーバンドは、年上のベテランミュージシャンが多くて、
レニーはちょっとやりにくかったのかもしれませんが、
その分自分にプレッシャーをかけていたみたいで
常に120%ぶち切れたようなパフォーマンスをしていました。

そんな初々しいレニーを体験できる音源です。
(ラヴとジミヘンのカバーも最高!)

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